「劇場版ハイキュー!!」梶裕貴は思い秘めた研磨の瞳に注目、石川界人は影山の成長感じる

「ジャンプフェスタ2024」で行われた「ハイキュー!!」ステージの様子。(c) SHUEISHA Inc. All rights reserved.

古舘春一原作によるアニメ「ハイキュー!!」のステージが、千葉・幕張メッセで開催中の「ジャンプフェスタ2024」で本日12月16日に行われ、日向翔陽役の村瀬歩、影山飛雄役の石川界人、孤爪研磨役の梶裕貴、黒尾鉄朗役の中村悠一が登壇。「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」に関するトークを展開した。

選手紹介のように呼び込まれたキャスト陣の、元気な挨拶でスタートしたステージ。最初のコーナーではAR技術が活用され、ステージの画面から飛び出す大きなボールを観客が両手を掲げてつなぐゲームが展開した。キャスト陣が演じるキャラクターから放たれるボールに、観客は一体となってボールを返した。

続いて、烏野高校と音駒高校の2人組に分かれ、1人に問われた質問の回答を相方が予想するコーナーが展開。まずは音駒チームの梶に、アフレコで最も苦労したシーンが問われる。中村は回答ボードに「試合のシーン(黒)」と記し、研磨の熱い感情を声を抑えてアフレコするのが大変だったのではと予想。梶は劇中で研磨になったかのような体感ができる長いシーンがあることを伝え、そのシーンの収録が難しかったと回答する。そして、熱い思いという部分で両者の答えが一致していると理由をつけて正解を獲得した。

そのまま一同は、収録で大変だったことを振り返る。中村が12時間にわたるアフレコ時間を挙げると、最後まで収録をともにした村瀬が、疲れ切った自身とキャラクターがリンクしたことを述懐。石川は久しぶりの大人数の収録で、マイクを入れ替わりで使うマイクワークが大変だったと語る。村瀬は11年前に収録したシーンをもう一度収録する機会があり緊張したが、周囲に支えられて乗り越えたと笑顔を見せた。

烏野チームへの質問では、村瀬が気に入っているセリフが問われる。石川はスパイクのときの息遣いが、アドリブもあり気合も入るシーンのため気に入っているのではと予想。対して村瀬はボードに「点を獲るのに近道はない」と記した。スパイカーに憧れていた翔陽がほかのポジションの大切さも学び、スパイクに至るまでのプロセスを大切にしているセリフでお気に入りなのだという。異なる回答をした2人だが、スパイクに通じる回答であるとやや強引に主張し、正解となった。

その後それぞれが印象に残ったシーンやセリフを振り返ると、中村は黒尾が月島蛍に「ツッキー 最近のバレーはどうだい」と尋ねるシーンを挙げる。それに返す月島役・内山昂輝の演技がよかったのだと、一緒にアフレコできたからこそ生まれた演技に思いを馳せた。キャラクターの成長を感じたと語るのは石川。影山がAパスはいらないと怒鳴るセリフが、今までの命令口調ではなく、信頼しているからこそ手段として提案するニュアンスに変わったのだと話した。

最後の質問は全員に、観客に見逃してほしくないシーンを尋ねるというもの。中村はキャラクターの日常、村瀬は天才的だと表現する満仲勧監督の演出と回答した。謎めいた目のイラストをボードに描いた梶は、感情を表に出さない研磨の、人間味溢れる目つきに注目してほしいとのこと。ガヤ収録の日に立ち会ったという石川は、そのこだわりを感じたと振り返り、応援団の声も注意して聞いてほしいと客席に視線を送った。

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の最新情報を伝えるコーナーは、予告映像や来場者特典、主題歌情報といった新情報が満載の内容に。躍動感溢れる映像の感想を尋ねられた観客は大きな拍手を送った。最後には古舘から、「カゼひくなよー!!」と言う翔陽と影山が描かれたメッセージイラストも公開に。キャスト陣も劇場アニメへの期待を煽るメッセージを観客に送り、「おつかれっした」と全員で声を揃えステージは幕を閉じた。