第69回小学館漫画賞の最終候補作が発表された。
最終候補に残ったのは、木村風太「運命の巻戻士」、寺本実月「今日からパパは神様です。」、山田鐘人原作・アベツカサ作画「葬送のフリーレン」、松井優征「逃げ上手の若君」、絹田村子「数字であそぼ。」、マキノマキ「ブラックガールズトーク」、吉永ゆう「主人恋日記」、阿賀沢紅茶「氷の城壁」、麻生羽呂原作・高田康太郎作画「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」、稲垣理一郎原作・池上遼一作画「トリリオンゲーム」、夏原武原案・水野光博脚本による大谷アキラ「正直不動産」、四葉夕卜原作による小川亮「パリピ孔明」の12作品。受賞作は2024年1月18日に最終審査委員会の議論を経て、決定となる。
小学館漫画賞は1955年に創設されたマンガ賞。これまで「児童向け部門」「少年向け部門」「少女向け部門」「一般向け部門」の4部門に分けて展開されてきた。前年度となる第68回小学館漫画賞の贈呈式にて、小学館の代表取締役社長・相賀信宏氏は「今回議論の1つのテーマになったのは、性別や年代のボーダーに関すること。つまり部門分けに関してでございました。今までもジャンルによる判断というのは我々の悩みでもあったわけですが、議論を進め、現状を冷静に見ると、このジャンル分けというのは“悩み”ではなく“課題”として捉え、解決に向けて歩みを進めていきたいと思います」と語っていたが、今年度はその言葉の通り、部門を分けず幅広いジャンルから12作品がノミネートされた。