「かけてみたいとは思わぬか」藤田和日郎こだわりの眼鏡、執事眼鏡eyemirrorから登場
藤田和日郎と執事眼鏡eyemirrorのコラボによる「藤田和日郎 眼鏡」が、11月18日に発売される。価格は税込3万800円。
「うしおととら」「からくりサーカス」「黒博物館シリーズ」「双亡亭壊すべし」など数々の作品を発表してきたマンガ家・藤田和日郎とのコラボによる今回のアイテム。作品とのコラボレーションではなく、藤田が考案した「明治、大正、昭和初期の文豪が掛けていた当時の仕様を再現した本物の丸めがね」というオーダーを忠実に再現したものとなる。テンプルの右側には藤田のサインと「日本國 鯖江製」の文字を彫刻。耳にかかるモダンには藤田の自画像、「うしおととら」のとらのイラストが彫られた。
また今回のコラボのために、藤田は“藤田和日郎作品のキャラクター”が自身を取り囲む描き下ろしイラストを執筆。このイラストは大判の眼鏡拭きに仕立てられた。さらに巻き型の眼鏡ケースと、藤田による解説がプリントされたカードも同梱。藤田によるサインの焼き印を施した桐箱に入れて用意される。
執事眼鏡eyemirrorのオンラインショップでは11月18日12時に発売開始。実店舗では同日11時30分より販売される。またアニメコラボメガネ専門店-Animegane-でも取り扱いが行われる。
藤田和日郎コメント
「執事眼鏡」から奇矯なお話を受けた。
拙作の漫画作品との商品コラボレーションなら少しは経験があるのだけれど、「本人」とのコラボだと云ふ。
しかも眼鏡!
眼鏡で何でも望みを叶えると言われれば、かけたい眼鏡は決まっている。
明治、大正から昭和初期にかけて活躍された作家さんや芸術家がかけていらした本物の丸めがねだ。
泉鏡花先生や岸田劉生画伯、武者小路実篤先生に江戸川乱歩先生、夢野久作先生…。
それっぽいデザインの真似っこは駄目だ。
材質からその構造までその時代のものにできるだけ近づけていただきたい。等とほざく自分に社長のツネタさんはふむふむうなずき、なんだか楽しげに企てを進ませ、素敵すぎるこの眼鏡を作ってくれた。
この企画の為に自分も少しだけ勉強したのでちょいとお付き合いを。
フレームは、当時の変形しづらく研磨後の艶感のいいセルロイド。
燃えやすいらしいが、メガネをかけてそんなに火に近づくヒトも居られないわな。
セルフレームの語元ともなっている元の素材。硬いので現在の安価で加工しやすいアセテートとは違うのだそう。
本体とツルをつなぐ金具を昔ながらの「カシメ技法」で固定。このやり方でピンが貫通して頑丈で見た目も恰好良ろしくなっているのだ。
それを眼鏡の腕利き職人達が集まる鯖江市の手練れが、当時のように一つ一つ丁寧に作ったというのだから本物に違いあるまい。
これは藤田和日郎とのコラボの態をとりつつも実は、本物に限りなく近い大正時代の眼鏡なのだ。
かけてみたいとは思わぬか。
そして、どこぞの漫画家、よくぞこれを要求した!とほめてやってつかあさい。(笑)