「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の公開10周年を記念した舞台挨拶付きの上映イベントが、本日10月27日に東京・新宿バルト9にて開催された。上映前の舞台挨拶には、鹿目まどか役の悠木碧、暁美ほむら役の斎藤千和、巴マミ役の水橋かおり、佐倉杏子役の野中藍、キュゥべえ役の加藤英美里が登壇した。
登場したキャスト陣は、それぞれアニメ放送開始からの時の流れを感じつつ、感慨深げに挨拶。「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの思い出を聞かれた悠木は緊張していた当時のことを懐かしみながらも、現場で自身を大切にされたことから演技の楽しさを感じることができたという。加藤は、これまでにさまざまなキュゥべえを演じたことを話し、「魔法少女まどか☆マギカ」の多様な展開を振り返った。コンテンツの広がりにより、各キャラクターの幅が広がったと述べる斎藤。悠木はキャラクター性の広がりに同意しつつも、作品のファンを思い、キャラクターのイメージを壊さないように気をつけたことを語る。その一方で、過度にキャラクター性を守ってまどかの可能性を狭めないよう、悩みつつ演じたことを明かした。
ここで、これから上映される「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の見どころを聞かれた一同。野中は、いつもは利益でつながっているほむらと杏子に、それ以外のつながりを感じさせるとあるシーンを挙げた。悠木は考察を重ねたファンには違うものが見えていると予想し、作品の奥深さを改めて感じる。アクションシーン好きという水橋は、その魅力を伝えつつ自身も自宅でコマ送りにしながら映像を楽しんだとのこと。
その後「Aniplex Online Fest 2023」にて公開された「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の映像に、新たなカットを加えた「特報第1.1弾」が上映された。客席には涙を流す観客も。新たな魔法少女の衣装となり、鎖のようなものが巻かれたまどかの姿に、キャスト陣からはさまざまな予想が飛び交う。特報に声を吹き込んだ斎藤は、現場でいろいろと質問を投げかけても制作陣からは答えてもらえなかったと悔しそうな表情を見せた。
最後にこれから収録が行われるという「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」のトークを展開。加藤はキュゥべえの立ち位置を気にしつつ、演技への意気込みを述べた。特報で包帯が巻かれた姿の美樹さやかを心配するのは野中。さやかには思い入れを感じている様子で、新たな物語での“救い”を切望した。マミの生存を気にする水橋は、新たなグッズを待ち望むファンと同じような気持ちで、映画関連商品の展開に期待を寄せる。いろいろな状況のほむらを演じている斎藤は、特報ではどのほむらが話しているのか予想するようにファンを促す。そしてファンからの作品愛を改めて感じながら、新作でも楽しませるという決意を見せた。トークの中でこの先のストーリー展開に不安や期待を膨らませる悠木。ファンとその気持ちを共有しつつ、この日集まったファンの熱意を受け止め、今後もキャラクターや作品と真摯に向き合うことを宣言。続くように他のキャスト陣もファンへの感謝と次回作への期待を述べ、舞台挨拶は幕を閉じた。
(c)Magica Quartet/Aniplex,WR