原泰久「キングダム」の電子版含む累計発行部数が、11月17日に発売の70巻で1億部を突破。これにあわせ原からのコメントが到着した。
週刊ヤングジャンプ2006年9号(集英社)で連載が開始され、今年18年目を迎えた「キングダム」。紀元前の中国・春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す主人公・信と中華統一を志す若き王の活躍を描いた本格歴史アクションだ。2012年にTVアニメ化、2019年、2022年、2023年に実写映画化を果たした。
集英社の青年誌史上初となる1億部達成について、原は「今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います」とコメント。また「中華統一へ向けて、天下の大将軍に向けて、さらに面白くさらに熱く描いていきますので、一人でも多くの方に最終話までついて来ていただけると幸いです」と読者へメッセージを送った。
また1億部達成を記念した企画も続々決定。「キングダム」とGEORGIAのコラボ企画「キングダムフレームメーカー」、最先端のXR技術で作品世界に没入できるイベント「マンガダイブ キングダム 1億の光」の開催、クイズ本第2弾「キングダム公式問題集 Lite」と占い本「乱世を生き抜く! 水晶玉子の『キングダム』占い」の発売が決まっているほか、11月16日発売の週刊ヤングジャンプ51号、11月22日発売の同52号では、作品初の2号連続表紙も決定した。
原泰久コメント
今から17年前、『キングダム』第1巻は初版25,000部からスタートしました。連載当初から苦戦を強いられた「週刊ヤングジャンプ」のアンケート順位と同様に、コミックスもなかなか重版がかからず、3巻では初版15,000部までダウン。とにかく読んでもらう難しさを痛感しました。
でもそこから、毎週毎週諦めずに、ひたすら粘り強く漫画を描いているうちに、少しずつ『キングダム』を読んでいただける方が増えていくのを実感しました。ゲーム化やアニメ化、映画化、舞台化と多くのメディアミックスの機会もいただき、『キングダム』はさらに世に広がりました。途中で念願だった新刊初版100万部も実現し、気づけば今回、累計1億部というこんなに大きな部数にたどり着くことができました。
今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。
これからも『キングダム』の物語は続きます。中華統一へ向けて、天下の大将軍に向けて、さらに面白くさらに熱く描いていきますので、一人でも多くの方に最終話までついて来ていただけると幸いです。
2023年9月28日 『キングダム』作者 原泰久