ベルアラートニュース

「君に届け展」能登麻美子&南沙良、2人の爽子役が来場 プリズムの立体演出に感激

椎名軽穂「君に届け」の展覧会「君に届け展 “すき”のちから」が、本日9月20日から10月2日まで東京・松屋銀座で開催される。開店前には、内覧会とオープニングセレモニーが行われた。

展覧会は第1章「“すき”とであう」、第2章「とくべつな“すき”」、第3章「“すき”をみつめる」、第4章「“すき”のちから」、第5章「つながる“すき”」で構成。第1章から第4章までは、爽子の高校入学から卒業後までを数々の原画を通して振り返っていく。原画の隣には椎名が同展のために寄せたコメントが添えられ、どのような思いでそのシーンを描いたか、このときのキャラはどんな気持ちだったかなどが明かされた。

会場で一際目を惹くのは、展示物にきらきらと輝く加工が施された「“すき”のプリズム」のコーナー。たくさんの“すき”が共鳴し合い、刻一刻と空模様が変化していく青春の日々を全身で感じることができる。そのほか、暖簾のような布が天井からいくつも吊り下がった一角も。ここでは爽子が風早に思いを届けるまでの過程が、彼女の背中を押してくれた人々のセリフを通して紹介された。

さらに会場では、椎名の仕事道具や、別冊マーガレット(集英社)の付録や読者プレゼントのグッズを展示。第5章「つながる“すき”」には、関連作の「CRAZY FOR YOU」「君に届け番外編~運命の人~」の原画が登場した。最後に飾られた同展のための描き下ろしイラストには、爽子と風早のとある姿が。展示物はほぼ撮影可能だが、この描き下ろし原画は撮影不可のため、気になる人は直接会場に来てチェックしよう。

オープニングセレモニーにはアニメ版で爽子役を務めた能登麻美子と、Netflixのドラマ版で爽子役を担当した南沙良が出席。ひと足先に会場を回った2人にMCが感想を求めると、能登は「原作の持つ優しさやきらめきが詰まっていて、大変感動しました。特に印象深かったのは先生の創作の過程…‥プロットやメモなどが展示されているところ。プリズムの立体演出も素晴らしかったです」と答える。南もプリズムのコーナーが一番好きだったと同意し、「爽子の背中を押してくれた、みんなのセリフが並んでいる廊下も素敵でした」と述べた。

ここからは原作や、2人が携わったアニメ版とドラマ版の話題に。爽子の印象を聞かれ、能登は「まっすぐ。風早くんの『黒沼は暗く見えるかもしれないけど、実は前向きでポジティブシンキング』というセリフがすごく印象に残っていて、アニメでもそこを根っこに置きながら演じさせていただきました」と振り返る。学生の頃から原作を読み、アニメ版も観ていたという南は「まっすぐで純粋でかわいらしい子。私はそこと正反対な位置にいると思ってます(笑)」と笑いを誘う。ドラマ版の撮影時について「私は声が低いので、アニメの能登さんの素敵な声に寄せました」と明かすと、能登は「ドラマを拝見して、仕草だったり、話すスピードだったり、本当に爽子ちゃんがそこにいる!って思っていたので、今それをお伺いできて意外です」と感激した様子を見せた。

展覧会名が「君に届け展 “すき”のちから」であることから、演じていてもっとも「“すき”のちから」を込めたところを尋ねられた2人。やはり、爽子が風早に告白するシーンだと意見が共通する。ほかの好きなシーンについて、南が挙げたのはドラマでも最初に撮影したという爽子と風早が桜の木の下で初めて出会うシーン。能登は爽子がピンに「風早にお礼するときは、服つかんで5秒目をつぶれ」とアドバイスされ、それを実行し、至近距離で風早と目が合ってしまうシーンが大好きだと話した。

オープニングセレモニーの最後、2人は展覧会をより楽しむためのアドバイスを送る。能登は「先生が展示作品それぞれにメッセージを寄せていらっしゃるんですが、一緒に回っているかのような気持ちにさせてくれます。先生の言葉を読みながら展示を追って、より深く感じていただけたら」とコメント。南は「学生時代に『君に届け』を読んでいたので、回りながら当時の思い出が蘇ってきました。皆さんも、おさらいしてから来ていただくとさらに楽しめるんじゃないかなと思います。あと、グッズがめちゃくちゃかわいい! 豆皿とグラスもすごいかわいかったし、欲しいのがいっぱいありました」と話した。

「君に届け展 “すき”のちから」

会期:2023年9月20日(水)~10月2日(月)
時間:10:00~20:00 ※入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場。
場所:東京都 松屋銀座 8階イベントスクエア

会期:2023年秋
場所:大阪府