許斐剛が原作・製作総指揮を務めた劇場アニメ「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」の公開2周年を記念した舞台挨拶が、本日9月9日に東京・TOHOシネマズ池袋にて開催。越前リョーマ役の皆川純子、竜崎桜乃役の高橋美佳子、MCとして河村隆役の川本成が登壇した。
2021年9月に公開された劇場版3DCGアニメーション「リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様」。劇場公開から約2年を経て、ファン待望の発声ありの応援上映が各地の映画館で開催されている。舞台挨拶では、皆川と高橋が同作の応援上映がどのようなものなのかが気になり、上映中にこっそり覗いていたことを告白。観客の合いの手が素晴らしすぎると感心した様子で、キャストが参加する応援上映もやりたいと盛り上がる。「テニスの王子様」のイベント現場では、いまだにお互いのキャラククターの決め台詞にツッコミが飛ぶ場面もかなりあるという話題から、キャストが応援上映に参加したら、応援上映ではなく野次合戦になると笑い飛ばす皆川、高橋、川本の3人。しかし、会場からはキャスト参加の応援上映を期待するように「ぜひ、やってほしい!」「一緒にやりたーい!」という声が飛び交い、応援上映に賛同する拍手も沸き起こった。
イベントの中では、2年前の舞台挨拶で皆川、高橋が選んだ好きなシーンについて改めて振り返る場面も。高橋はメインポスターを見た際に、リョーマと桜乃がセンターにいることに驚きがあったと当時の感想を話す。また作品を観たファンから「おかえり!桜乃ちゃん!」という感想の声をたくさんもらったと笑顔を見せ、「『リョーマ!』という作品において、桜乃はヒロインです」と、言い切れたこと、言える自信がついたことがうれしかったと明かした。またここでも観客から「おかえり!桜乃ちゃん!」「桜乃ちゃんが『リョーマ!』のヒロインだよ!」と、愛を感じるあたたかい言葉と拍手が贈られていた。
さらに高橋が選んだシーンが映し出されると、「ひゅー!」という声が会場内に響き渡る。高橋は、桜乃の三つ編みが解ける日が来るとは思わなかったと笑顔を見せながら、個人的に感慨深い2ショットだったと、好きな理由に触れていた。一方、皆川が選んだ好きなシーンは「Dear Prince」での跡部の×マーク。選んだ理由がまったく思い出せないという皆川だったが、会場のファンからどのようなシーンだったのか補足されると、「なるほど」としながらも、最後まで選んだ理由はわからないと苦笑いしていた。
22年も続く作品となった「テニスの王子様」。高橋はテレビアニメ第1話のアフレコで、皆川と自分が着ていた洋服まで鮮明に覚えていると懐かしそうな表情を浮かべる。現場では一番年下だった高橋がとにかくかわいかったと、優しいまなざしで高橋を見つめた皆川は、22年経てば当時生まれた子が大学を卒業するが、自分たちにとっては青春が22年続いている状況だとしみじみ話し、改めて支えてくれるファンのおかげだと感謝を伝えた。
応援上映では、本編終了後にこれまでの「テニスの王子様」キャラクターソングの人気曲メドレーを、原作のコマやイラストを使用し映像化した「シアター☆テニフェス petit!(プチ)」も上映。メドレーバージョンは「Decide」と「Glory」の2種があり、この日は「Glory」バージョンが流された。好きな曲は選べないと話した3人だったが、高橋は「Decide」で流れる「FIGHT TO THE END」でのリョーマの歌声が好きだと告白。皆川が「溢れる熱い気持ちここに」と1フレーズを歌うというサプライズもあり、高橋と会場から黄色い歓声が沸き起こった。
最後の挨拶では、高橋が公開から2年が経った映画の応援上映が行われるという珍しいケースに改めて感謝。これまで出演できるイベントが少なかったからこそ、今回のようにファンに会える機会はとても貴重だとし、心からうれしいと満面の笑みを浮かべ、これからも応援してほしいと呼びかけた。皆川は、ずっとテニプリファンの応援の気持ちに対して大切さと、ありがたみを感じてきたと明かす。そして心からお礼を言いたいと会場をゆっくりと隅々まで見渡し、これからも変わらぬ応援をという願いを込めつつ、応援できないようじゃ……「まだまだだね!」とリョーマの決めセリフで締めくくった。
(c)許斐 剛/集英社 (c)新生劇場版テニスの王子様製作委員会