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「AKIRA」セル画展が本日開幕、鉄雄の悪夢に登場するナイト・ベアが現実に

大友克洋が原作・監督を務めた劇場アニメ「AKIRA」のセル画展が、本日8月10日から31日まで東京・Mixalive TOKYOで開催される。去る8月9日にはメディア向け内覧会が行われた。本記事ではセル画展の様子をレポート。ネタバレが含まれるため来場予定の人はご注意を。

展示会では大友が私蔵する原画、セル画、直筆レイアウトを600点以上展示。会場は物語の時系列に沿って「NEO TOKYO」「NIGHT-MARE」「catastrophe theory」の3つシーンに分けられており、映画の設定や背景をじっくりと見ることができる。オレンジの光で照らされた「NEO TOKYO」では物語の舞台となるネオ東京に登場する建物や、物語序盤のシーンのセル画を鑑賞できるほか、大友によるカラーイラストの原画も展示された。

「NIGHT-MARE」では超能力者ナンバーズの1人・キヨコが予知夢を見たシーンや、鉄雄が悪夢の中くまのぬいぐるみナイト・ベアに襲われるシーンなどの資料のほか、立体化されたナイト・ベアも展示。これは大友が監修を務めており、全身にしたたるミルクも大友が実際に手を施したという。ナイト・ベアの展示スペースはフォトスポットになっており、近くに置かれたベッドに横たわることで悪夢に苦しむ鉄雄の気分を味わうことができる。

映画終盤で繰り広げられる鉄雄の変身シーンやアキラの登場シーンが細かに詰め込まれた「catastrophe theory」を抜けると、「大友克洋全集『OTOMO THE COMPLETE WORKS』」を手にとって読むことができるコーナーへ。また参加者がメッセージを書くことができるボードも設置された。

企画を担当した講談社の吉田氏によると、展示会の見どころはナイト・ベアが作られていく過程のセル画だと言う。「金田のバイクシーンや鉄雄とのアクションシーンなどは今までもたくさん見られてきたかと思います。ただナイト・ベアが徐々にできあがっていくシーンも(セル画の)枚数が多く、手がかかっていて。実際に目にすることでより楽しめるのではないかなと思います」と語った。また特にこだわったポイントとしては立体化されたナイト・ベアを挙げる。「今までも大友さんの展示会では金田のバイクや鉄雄が座っている玉座などの造形物を作ったことがありましたが、今回も作ることができてうれしいです。今回も大友さんのこだわりが詰まっていますので、ご期待ください」と明かした。

「大友克洋全集 AKIRAセル画展」

会期:2023年8月10日(木)~31日(木)
会場:東京都 Mixalive TOKYO