南勝久「ザ・ファブル」のTVアニメ化が決定。監督は高橋良輔、アニメーション制作は手塚プロダクションが担当する。
「ザ・ファブル」は、一般人として過ごすことになった天才的な殺し屋・ファブルの日常を描く物語。幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、どんな敵も6秒以内に鮮やかに葬り去ってきたファブルは、ある日、組織のボスから「1年間誰も殺してはならない」という指令を受け、人殺しをしない新しい生活を送ることになる。佐藤明と名乗り普通の生活を始めたファブルだったが……。
「ザ・ファブル」は2014年から2019年にかけてヤングマガジン(講談社)で連載され、2017年に第41回講談社漫画賞一般部門を受賞。また2019年と2021年には岡田准一主演で実写映画化も果たしている。2021年からは同じくヤングマガジンで第2部「ザ・ファブル The second contact」が展開され、本日7月9日発売の同誌32号で完結した。累計発行部数は2200万部を突破。第1部は全22巻、第2部は7巻まで刊行されており、8巻が8月4日に、9巻が11月6日に発売予定だ。
ティザービジュアルには、愛銃のナイトホークを握り鋭い眼光を見せるファブルを描写。アニメ化について南は「実写映画に続き、この度のアニメ化とまたひとつ夢・目標に手が届き、関係者の皆様には大変感謝しております」と述べ、「昨年、高橋良輔監督たちが僕の地元まで足を運んでくれて、今作の事を熱く語られているのを聞いた時、このアニメは良いものになると直感いたしました」と期待を語っている。
南勝久コメント
実写映画に続き、この度のアニメ化とまたひとつ夢・目標に手が届き、関係者の皆様には大変感謝しております。『ザ・ファブル』の構想を練り出した時点から、密かに実写映画化とアニメ化の両方を念頭に入れておりました。昨年、高橋良輔監督たちが僕の地元まで足を運んでくれて、今作の事を熱く語られているのを聞いた時、このアニメは良いものになると直感いたしました。原作ファンの皆さん、漫画と同じように動くアニメの『ザ・ファブル』をぜひ楽しみにしていてください。僕も皆さんと同じくワクワクしながら完成を待ち望んでおります。
高橋良輔(監督)コメント
「紙面上のキャラに針を刺すと血が出るような……」これは単行本一巻の表紙裏に書かれた原作者の言葉である。正にアニメの『ザ・ファブル』が目指すものもこの一点にある。作品の中で描かれる“強さ”も“優しさ”も“侠”も“狂気”も、切れば噴き出す熱い血を持ったキャラクター達によって語られなければならない。いざ、我ら一同も身震いして佐藤兄妹と共に──浪花へ!
「ザ・ファブル」
スタッフ
原作:南勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤングマガジン」掲載)
監督:高橋良輔
シリーズ構成:高島雄哉
脚本:高島雄哉、森田眞由美
キャラクターデザイン:大下久馬、長谷川早紀、羽山淳一
アニメーション制作:手塚プロダクション
※高橋良輔の高ははしごだかが正式表記。
(c)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会