TVアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」の“放送直前ビジュアル”が公開された。
明日7月5日よりフジテレビほかにて放送される「アンデッドガール・マーダーファルス」。放送直前ビジュアルはキャラクター原案・岩本ゼロゴの描き下ろしで、鴉夜ら<鳥籠使い>一行をはじめ、アニー、ルパン、ファントム、ホームズ、ワトソン、さらには<夜宴(バンケット)>の面々も集結している。また放送開始を記念し、鴉夜役の黒沢ともよと、真打津軽役の八代拓のコメントも公開された。
「アンデッドガール・マーダーファルス」は、首から下がない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜を描くミステリー。“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽、メイドの馳井静句とともに、鴉夜は怪物専門の探偵“鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、奪われた体を探してヨーロッパを巡る。
黒沢ともよ(輪堂鴉夜役)コメント
原作・台本を読んで
最初に原作を読ませて頂いたときに、動きの描写も凄く細かくて躍動感があるので、映像化した際に親和性が高そうだなと感じました。物語として凄く読みやすくて、中高生の方にも気楽に読み始めてもらえるしっかりとした小説だと第一印象で感じました。死との距離感がゆらぎつつある現代の中で、死ねない二人が旅をする物語は、大人がおとぎ噺的に見ていただく中でも、考えてもらえる切っ掛けにもなるモチーフではないかと感じました。
役が決まったときの感想
オーディションのセリフがとにかく難しかったです。ある話数で、謎解きを半分くらいやるのですが、A4用紙2枚分にほとんど改行がない文章がびっしりと埋まっているオーディション原稿というのを初めて見ました。それこそ落語家の役でもやるのか?という感じで、骨太なオーディションで達成感すらありました(笑)。こういった難しいキャラクターを軽く演じられるようになったら貰える役なのだろうなと他人事のように思っていたら合格をいただけて。乗り切れるのかな?という心配が最終回まで続きました(笑)。
自身の演じるキャラクターの紹介と、魅力に感じる部分
輪堂鴉夜は不死という存在ですが、半年前に首から下を持っていかれて首だけになった女の子です。馳井という一族がずっと召使いとして仕えていて、馳井静句という女の子に手足を頼んで鳥籠の中に生首だけ入れて持ち運んでもらって生活をしています。首だけでいるというのはいかがなものかということで、唯一鴉夜を殺すことができるかもしれない津軽に会いに行くところから物語が始まり、そこから二人の関係がどうなっていくかも楽しんでいただければと思います。
恐らく鴉夜の基本となる性格は960年前には存在していたと思うのですが、長く生きてきたことが彼女のアイデンティティになっていて、色々な人と色々な形で携わっていかなくてはならないが故の表面的な性格というか接し方が色濃く出ているキャラクターだと思ったので、感情的に脊髄で反応するというよりは、思考が凄く早く回ってその結果にたどり着く、行動や言動がすべて経験則で構築された子なのだなと感じました。
ファンへのメッセージ
原作の青崎先生がミステリーとして凄く良い出来のアニメになったとおっしゃっていました。確かに海外ドラマを見慣れているお客様には楽しく見てもらえる仕掛けがたくさんある作品だなと思います。まとめて見るのも楽しいのですが、毎回来週はどうなるのかしら?と皆で話しながら見るのも凄く楽しい作品だと思いますので、ぜひリアルタイムで見てほしいなと思います。
そしてオープニングとエンディングはめちゃくちゃ今っぽい楽曲になっているのですが、本編が始まるとものすごく時代感にあう曲調というかシックな作りになっていて、私たちは本当に畠山監督に弄ばれているなと感じました(笑)。鴉夜に弄ばれ、津軽に弄ばれ、クリエイターたちの遊び心というか、私達を弄んでくる感じを皆でかわして作品の芯みたいなところにたどり着いていただけたらいいなと思っています。ぜひお楽しみください。
八代拓(真打津軽役)コメント
原作・台本を読んで
ミステリーという大きな根幹はありますが、要素が盛りだくさんで、人間の他にも人ならざる者も登場しますし、誰もが知っているような名前のキャラクターも登場します。どんなジャンルも「アンファル」に当てはまらないような気がしていて、色々な要素が時にカオスに混ざりあうのですが、最終的には、この作品にしかない雰囲気におさまっています。しかもそれが喜劇的に幕を閉じる結末なので、読んでいて心地よくてどんどん読めてしまいますし、続きが気になってしまう……。今までに出会ったことがないような魅力を含んだ作品だなと思いました。原作を読んだときから演じるのが楽しみでしたし、アニメになったらどんな映像になるのだろう?という妄想が膨らむ作品でした。
役が決まったときの感想
オーディションに受かったことはもちろん嬉しかったのですが、真打津軽を演じるにあたっては、落語であったりアクションであったり、キャッチーなテーマとして演じるのが非常に難しそう、もしくは考えなくてはいけないなと。そしてカロリーを使いそうだと感じる所もありました。それと同時に謙虚なキャラクターという訳ではないのですが、師匠がいてその弟子という立ち位置があったので、そういった意味でのポジション取り的なところで言うと、自分の居心地の良い場所にいられるだろうなという想像も少しありました。
自身の演じるキャラクターの紹介と、魅力に感じる部分
真打津軽はもともと人を楽しませたり笑顔にしたり、人生って笑っていたほうが良いじゃないというある種の信念みたいなものを持っている人です。ひょんなことから半分人間、半分鬼という生き物にされてしまいます。最終的に鬼の血に侵されて自分が亡き者になってしまうという中で、最後に人を楽しませられる、笑ってもらえることってなんだろう?と考えたときに、死に様で笑ってもらおうと考えるような、芸を通り越して狂気にも感じるようなものをある意味最初から持っていて、それがどんどん育まれていった人物です。
津軽は考えていなさそうだけど考えていて、実は思慮深い人だと思います。とてもおしゃべりなので、基本的には煙たがられ、冷たくあしらわれることも多いのですが、死と隣り合わせになってもちょける(ふざける)という側面がありますが常に笑っていられるところが、彼の強さでもあり魅力だと思います。
ファンへのメッセージ
原作はもちろんのことアニメという形で映像作品になった本作は、登場するキャラクターに負けず劣らずの化け物級のスタッフがその能力を結集させて作っていただいています。僕らはそこに参加させていただいているという身なのですが、そういった意味では僕ら自身も完成を見るのが凄く楽しみです。きっとたくさんアニメに触れてきた方々にも唸っていただけるような作品になると思いますし、逆にあまりアニメに触れてこなかった方やミステリー作品をあまり見てこなかった方には凄く取っ付きやすくかつ「凄い!」と感嘆していただけるような魅力を含んだ作品になっていると思うので、ぜひこの作品を見ていただきたいという強い思いでいます。そして役者としては会話遊びみたいなところも楽しんでいただけたら嬉しいです。
「アンデッドガール・マーダーファルス」
放送情報
フジテレビ:2023年7月5日(水)より毎週水曜日24:55~
関西テレビ:2023年7月6日(木)より毎週木曜日26:25~
東海テレビ:2023年7月8日(土)より毎週土曜日25:45~
北海道文化放送:2023年7月9日(日)より毎週日曜日25:10~
テレビ西日本:2023年7月5日(水)より毎週水曜日25:55~
BSフジ:2023年7月12日(水)より毎週水曜日24:00~
AT-X:2023年7月9日(日)より毎週日曜日23:00~
配信情報
先行配信サービス
dアニメストア、dアニメストア ニコニコ支店、dアニメストア for Prime Video、U-NEXT:2023年7月6日(木)12:00に先行配信開始
見放題サービス
ABEMA、Prime VIdeo、ディズニープラス、DMM TV、FOD、Hulu、J:COMオンデマンド、Lemino、milplus、NETFLIX、アニメ放題、ニコニコ動画、バンダイチャンネル:2023年7月9日(日)12:00より順次配信開始予定
都度課金サービス
Prime Video、Google Play、HAPPY!動画、J:COMオンデマンド、milplus、music.jp、ニコニコ動画、バンダイチャンネル、ビデオマーケット:2023年7月9日(日)12:00より順次配信開始予定
スタッフ
原作:青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス」(講談社タイガ刊)
監督:畠山守
シリーズ構成:高木登
キャラクター原案:岩本ゼロゴ
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤憲子
サブキャラクターデザイン・総作画監督:小園菜穂
音楽:yuma yamaguchi
音響監督:若林和弘
アニメーション制作:ラパントラック
キャスト
輪堂鴉夜:黒沢ともよ
真打津軽:八代拓
馳井静句:小市眞琴
アニー・ケルベル:鈴代紗弓
シャーロック・ホームズ:三木眞一郎
ジョン・H・ワトソン:相沢まさき
アルセーヌ・ルパン:宮野真守
ファントム:下野紘
ジェームズ・モリアーティ:横島亘
アレイスター・クロウリー:杉田智和
カーミラ:近藤玲奈
ヴィクター:山本格
ジャック:斉藤壮馬
ノラ:内田真礼
ヴェラ:花守ゆみり
カーヤ:中野さいま