杜野亜希原作によるTVドラマ「女王の法医学~屍活師~」の第3弾が、7月3日20時よりテレビ東京ほかにて放送される。
第1弾に引き続き、桐山ユキ役で仲間由紀恵、ワンコこと犬飼一役で松村北斗(SixTONES)が出演するほか、ユキらが所属する研究所と、埼玉県警本部捜査課のメンバーも続投。教授・丹羽嗣仁役で石坂浩二、検査技師・林田匡役で小松利昌、解剖助手・高嶺霞役で新実芹菜が登場し、県警本部警部補・村上衛を田辺誠一、村上の部下・安村泰介を西村元貴が演じる。
第3弾の物語は、ユキとワンコがある男性の遺体発見現場に向かうところから始まる。山林で発見されたその男性は、状況から見て他殺の可能性が高く、過去にユキが脳手術を行った患者であることが判明する。彼の血中を検査すると、服用中の発作を抑える薬を飲んだ形跡がなく、不審に思うユキ。そんな中、ワンコは元バイト仲間・橘亮平の結婚式二次会に出席する。今後は妻・橘結衣の父親の会社で働くことになっていた亮平だったが、式の直後にホテルで変わり果てた姿で発見され……。杜野はドラマ新作の放送を喜び、あらすじについて「第3弾では、事件関係者の問題が、ユキとワンコにとって身近なもので、それぞれの過去や今まで見せていなかった内面がむき出しになってきます。演じるのはしんどいと思うのですが、仲間さんのユキ、松村さんのワンコ…新しい顔が見られるはずです」とコメントした。仲間、松村、プロデューサー・中川順平氏のコメントも公開されている。
2021年5月と2022年3月に放送された「女王の法医学~屍活師~」は、大学の解剖室で“女王”と呼ばれる法医学者・桐山ユキが、医学生の“ワンコ”こと犬飼一とともに、物言えぬ死者の代わりとなって謎の死因と事件の真相を突き止めていく法医学ミステリーだ。原作の「屍活師 女王の法医学」はBE・LOVE(講談社)で連載され、単行本は全18巻が発売中。なお6月30日発売のBE・LOVE8月号では、ドラマ放映を記念した特別読み切りが掲載される。
杜野亜希(原作者)コメント
ドラマ第3弾、本当に光栄です。
原作漫画は、法医学…人体の専門的なことを題材にしていますが、
そこを入り口として一番描きたかったのは人間の内面的な部分かもしれません。
ドラマ第1弾、第2弾も、そういう部分で共感し、楽しんでいただけたのかなと。
第3弾では、事件関係者の問題が、ユキとワンコにとって身近なもので、
それぞれの過去や今まで見せていなかった内面がむき出しになってきます。
演じるのはしんどいと思うのですが、仲間さんのユキ、松村さんのワンコ…
新しい顔が見られるはずです。
実際、撮影見学で、2人のシーンを見るだけで、本当にドキドキだったので…。
私も、テレビの前の皆様と一緒に、完成作を観るのを楽しみにしています!
仲間由紀恵(桐山ユキ役)コメント
またユキになることができるということで、本当に楽しみに撮影に入りました。
今までよりもさらに研究室のみんなの絆が深まったなっていうことも考えつつ、それぞれの役にちょっとずつ歩み寄っていけている良い空気の中で撮影できているなと思いました。
現場におなじみの皆さんが集まってくださっているので、良い緊張感の中で撮影が進んでいるのが心地よかったです。
台本にちょっとずつワンコとの絡みの遊びの部分を足してもらっているのかなと思いました。真面目なところ、ワンコをからかうところ、これまでと同じは同じですが、素直に台本の流れに沿っていったら今までとちょっと違うユキが今回は見せられるかなと思いました。私の中では変わらず、ユキらしくそこにいられるということを1番に気をつけて演じていました。
監督とカメラマンさんがすごく仲が良くて良い感じのぶつかり合いがあって、それを微笑ましく見ています。でも緊張感もあるし、ダラダラした空気は全然なくて、私たちも緊張感を持ちながらもそういう雰囲気に癒されながら撮影を出来ていますね。
今回も少し驚くようなトリックがあるので、ぜひ、ストーリーの展開も楽しみにしていただきたいです。
ユキの過去もまた少し出てきます。それによってこれまでとはまた違う感じ方をしているユキ、違う顔のユキというのを見られるかと思いますので、ワンコとのコンビも合わせて、そのあたりに注目していただければなと思います。
松村北斗(犬飼一役)コメント
第2弾でも次回が気になるような話だったので、僕としても求められているのであれば早くやりたいという気持ちの中で大体1年スパンで安心しながら台本を受け取った覚えがあります。その分、期待を裏切らないようにしないとなっていう気持ちもありました。
だんだんワンコのしっかりした部分も出てくるし、シーンによってはキメの所があるなと思います。一番下っ端というか、一番若手ってところを一瞬超えて、中心になる瞬間など、今まで以上にグッとしまったところを見せなきゃなというふうに意識しました。
(ユキに食って掛かるかかるシーンがありますが)友人の死というものが関わってきたときに、どこまでできるかなぁと思って…。
私情みたいなところがキーになるような気がして、自分としては「あそこまで行く」気持ちになりました。
研究室や解剖室にいる人物は1・2・3あまり変わらなくて、みんな何となく定位置や型が出来てきて、どんどん色んな事がスムーズになったり、違和感が減っていくのが本当にチームになった感じがして面白いです。僕は「当たり前のようにこの人がここにいるな」って感じて、改めてキョロキョロしちゃいました。
医学上での正論と、そこだけじゃない感情の部分というものが実は相対してぶつかってしまうと話が難しくなっていく。そういう事がこのチーム内で起きているというのは結局、じゃあどっちに最後は終着するのか?というところがみどころになるだろうなと思いながら本を読みました。撮影しながらもどっちにも行きそうだなっていうか、決別も結託もどっちもあるなっていう感じがして、そこのヒリヒリ感がみどころです。
中川順平(プロデューサー、テレビ東京 制作局ドラマ室)コメント
2021年から始まった本シリーズ、おかげ様で第3弾をお届けできることなりました!
今回のポイントとしましては、まず、これまで少しづつ明かされてきたユキの過去が、より踏み込んだ形で明らかになります。
そしてそれが、事件関係者の想いとつながり、ユキの心をかき乱します。彼女が日頃手にしている激辛やバナナマグロの奇妙な味の食べ物にも、実は深い理由があったのです。更に、バディのワンコもこれまでから少し変化。ユキのパワハラまがいの攻撃に耐えるだけでなく、今回はかつてない反撃も!?二人の関係性も一段階、成長、深化します。物語はいつ
も通り2つの事件を軸にスピーディに展開、クライマックスでのドキドキハラハラサスペンスに、ラストで流れる暖かな涙と、シリーズきってのエンタテイメント作となっています!どうぞご期待下さい。
ドラマ「女王の法医学~屍活師~3」
放送日時:2023年7月3日(月)20:00~21:54
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
原作:杜野亜希「屍活師 女王の法医学」(講談社「BE LOVE KC」所載)
出演:仲間由紀恵、松村北斗(SixTONES)、小松利昌、西村元貴、新実芹菜、石坂浩二、田辺誠一
演出:村上牧人
脚本:香坂隆史
法医学監修・指導:高木徹也(東北医科薬科大学)、奈良明奈(東北医科薬科大学)
チーフプロデューサー:中川順平(テレビ東京)
プロデューサー:黒沢淳(テレパック)、雫石瑞穂(テレパック)、山本梨恵(テレパック)
製作:テレビ東京、BSテレ東 テレパック
(c)テレビ東京