荒木飛呂彦原作による実写映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の先行上映会が、本日5月18日に東京・TOHO シネマズ日比谷で開催され、岸辺露伴役の高橋一生、渡辺一貴監督が登壇した。
フランス・ルーヴルを舞台に露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」。5月26日の劇場公開に先がけて、日本最速の先行上映会が行われる本日のイベントに、観客へのサプライズとして高橋と渡辺監督が登壇した。上映前の観客を前に、高橋はネタバレに配慮しながら「日本パートにすごくインパクトがあるんじゃないかな」と見どころを伝える。続く渡辺監督も言葉を選びながら「すべてが見どころと言ってもいい2時間。流れに身を委ねてごゆっくりくつろいで観ていただければ」と自信をのぞかせた。
まずは物語の舞台となるルーヴル美術館での撮影を振り返る2人。高橋は「名だたる絵画たちを前にしてお芝居をする経験はなかなかない」と感慨深げに語り、「始めは飲食も禁止ですと言われていて身を引き締めて入ったんですが、2日目ぐらいに現地のスタッフの方がサンドイッチを用意してくださって。ミケランジェロの絵の横でみんなでご飯を食べました」と楽しそうに回想する。また渡辺監督は「『ルーヴルへ行く』はTVシリーズを撮影していた最初の頃からやりたいねという雑談をしていた。それが3年後に実現して、一生さんとモナリザの絵の前で雑談する……すごく不思議な感覚でした」と振り返った。
さらにこの日のイベントでは、高橋に対するサプライズも用意された。それは荒木描き下ろしイラストのプレゼント。額縁に入れられたイラストがその手に届けられると、高橋はイラストをじっくりと見つめ「普通に受け取っちゃいましたけど、賞状とかをもらう所作で受け取るべきじゃないですか?」と冷静に答えつつ、「これすごいですね……」と噛み締めながら感想を語る。そして「こんな大好きな荒木先生の……見ます?」と観客にも見せ、「これどうしよう、どこに飾ろう……。人知れず家で泣きますね」とうれしそうに笑顔を見せた。
また高橋は、これまで荒木とは直接会う機会がなく、作品を通して交流してきたと振り返り「『ホットサマー・マーサ』なんかはドラマの放送された後に描かれた作品なので、お芝居とマンガで文通させてもらっているような感覚があって。言葉は必要ないだろうと思ってたんですけど、絵でお手紙をいただけるのはとても感動しますよね」と荒木への感謝を述べる。その言葉を隣で聞いていた渡辺監督も「荒木先生って実在するんだ(笑)」と驚きを隠せない様子だった。
最後は高橋が「とても楽しみにしていたんです。皆さんに観ていただけるのを」と、これから映画を観る観客たちに語りかける。そして「まずは一番最初に観ていただく皆さんが、どういったご感想を持って、どう楽しんでいただけるのかをとても楽しみにしています」と述べ、イベントを締めくくった。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
2023年5月26日(金)ロードショー
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔 / 新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣装デザイン:柘植伊佐夫
製作:「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
(c)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (c) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社