性犯罪の被害者と加害者の弟が再会、ひの宙子の短編集「やがて明日に至る蝉」
ひの宙子の短編集「やがて明日に至る蝉」が発売された。
表題作「やがて明日に至る蝉」は小学生の頃、友達の兄から性被害を受けた女子・ゆうひが主人公。それを機に帯広から札幌に引っ越したゆうひが中学2年生になったとき、加害者の弟・遥人が転校生として同じクラスにやってくる。今になって当時の事実を知った遥人は、ゆうひにあることを言い出し……。そのほか兄が寝ている父に包丁を向けているところを妹が目撃してしまう「折って切らない。」、男子大学生のもとに同じアパートの女が大量のホタテを抱えて訪ねてくるところから始まる「ホタテガイの女」とその続編「タラバガニの男」が収録された。
5月24日まで、ひのの直筆サイン入り色校が抽選で当たるTwitterキャンペーンを開催中。欲しい人は同作が発表されたフィール・ヤング(祥伝社)の公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#やがて明日に至る蝉」を付けてお気に入りのシーンの画像とともに作品の感想を投稿しよう。また同作の発売を記念し、ひののインタビューもWebで公開されている。