山下大輝、「僕のヒーローアカデミア」というタイトルの本質を理解した第6期

左から轟焦凍役の梶裕貴、爆豪勝己役の岡本信彦、緑谷出久役の山下大輝、麗日お茶子役の佐倉綾音、飯田天哉役の石川界人。

堀越耕平原作によるTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」のステージイベントが本日3月26日に「AnimeJapan 2023」内で行われた。ステージには緑谷出久役の山下大輝、爆豪勝己役の岡本信彦、麗日お茶子役の佐倉綾音、飯田天哉役の石川界人、轟焦凍役の梶裕貴が登壇した。

第6期が昨日3月25日に最終回を迎えたばかりの「僕のヒーローアカデミア」。久しぶりに「AnimeJapan」のステージに揃った5人は、観客がマスクありでの発声を許可されているとあって、それぞれ観客とのコール&レスポンスを楽しむ。岡本と佐倉が「かっちゃーん!」「お茶子ちゃーん!」の歓声に顔をほころばせると、石川は「余計なお世話ってのは、ヒーローのー?」「本質ー!」、梶は「親父、後に?」「してくれー!」と斬新なコール&レスポンスを生み出した。

イベントでは「話せ!6期のキーワードトーク!」と題して、キャストそれぞれが第6期を一言で表現しながら、その内容を振り返っていく。第6期では焦凍の家族が掘り下げられたこともあり、梶が掲げたのは「因縁」。冒頭で出した「後にしてくれ」というセリフはマンガを読んだときから印象的なセリフだったそうで、アフレコでも感情がこもったシーンだったいう。また出久と焦凍の関係についても触れ、クラスみんなで出久を迎えにいった場面について「縁がつながっているからあの瞬間があった」と熱弁。岡本もその場面での梶の演技を「一気に熱量を挙げてくれた」と称賛した。

「有精卵」をキーワードに挙げた岡本は、1年A組の成長について、そして「ずっと1人で勝とうとしてた人が、己に勝つ“勝己”になった瞬間を見せてもらった」と爆豪の成長に感慨深い様子。石川は「清算」という言葉を選び、特に出久と爆豪のすれ違いに決着がついた136話の魅力を、「A組のみんなが爆豪に対して“余計なお世話”をしてるんですよね」と第三者の目線からアピール。佐倉は「つながる」を掲げ、出久たちが出会った人々とのつながりが生んだ第6期後半の展開に、「積み上げてきたものがパチパチパチと、この数話でハマっていく感じ」と振り返った。

最後に山下のキーワード「僕のヒーローアカデミア」が映し出されると、ほかのキャスト陣からは「ずるい!」「使えるのあなただけだよ!」と野次が飛ぶ。山下は何度も口にしたこのタイトルについて「本質をやっと実感した」と述べ、「友達との思い出、プロヒーローやオールマイトと紡いできたものが詰まっていて。彼がヒーローであれる場所なんだ」と、怒涛の第6期を終えての感慨をしみじみと語った。

(c)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会