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「鬼滅」花江夏樹らが世界ツアーに感激、河西健吾は無限城のアトラクション化を望む

吾峠呼世晴原作によるアニメ「鬼滅の刃」のステージイベントが、本日3月25日に東京・東京ビッグサイトで開催中の「AnimeJapan 2023」内で行われた。

イベントには竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、時透無一郎役の河西健吾、甘露寺蜜璃役の花澤香菜、MCとしてアニプレックスの高橋祐馬プロデューサーが登壇した。日本を皮切りに、95の国と地域で展開された上映イベント「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の報告会からスタート。アメリカ・ロサンゼルス、フランス・パリ、ドイツ・ベルリンなどの舞台挨拶を上映しながら、そのときの様子をオーディオコメンタリー風に振り返っていく。

ロサンゼルスの上映会を訪れた花江は、「すごい盛り上がりでしたね。まさかレッドカーペットを歩くと思っていなくて、いい経験になりました。アメリカ版『鬼滅の刃』の英語吹き替えをしていただいているキャストともご一緒して。この作品が世界に広がっているのを感じますよね。(炭治郎役の)ザックとも初めて話したんですけど、子犬のようにキラキラと語りかけてくれて、とても楽しかったです」とコメント。韓国・ソウルの上映会に登壇した鬼頭は、「会場の熱気がすごくて、一言しゃべるごとに反応があって、通訳を介さずに反応してくださる方もいて、日本のアニメが届いている証拠だなって思いました。(禰豆子の)コスプレをしてくださっている方もいて、すごくうれしかったです」と感想を述べる。

台湾・台北の上映会に出席した花江、河西、花澤。河西は「日本のファンの方たちもすごいんですけど、1出したら10返ってくるみたいな。あの熱狂的なパワーを受けると行かせていただいて本当によかったなって思いました」と語り、花澤は現地の反応がうれしかったことを述べながら、「舞台挨拶以外でのやりとりも面白かったですよね。小籠包を食べまくった(笑)」と笑いを誘う。花江は河西の舞台挨拶でのエピソードに触れ、「投げキッスをしながら会場を練り歩く河西くんという、これまで見たことない姿を見られるとは思わなかった。解放されていましたよね」と河西に投げかける。河西もそれを受け「解放されてました」と同意した。続いて花江は全体を振り返り、「ワールドツアーの目的としては、海外のファンの皆さんに感謝を伝えるのが第一だったんですけど、何十倍にも感謝が返ってきて。これから演じる上でのモチベーションにも繋がりますし、がんばろうって気持ちになれたので、いい試みだったんじゃないかなと」と感慨深げに語った。

さらに2週間後に放送が迫った、「『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」のクロストークを展開。アフレコへはどう挑んだのかと聞かれた花江は、「今回は善逸と伊之助の出番が少なくて……下野(紘)さんと松岡(禎丞)さんのうるささが足りなくて不安なところがあったんですけど、柱が2人も出てくるので、彼らと一緒にどう戦っていくのか、成長した姿も見せられたらいいなと思って挑みました」と答える。河西は「柱合会議から、やっと皆さんの前にお目見えできる。キャストですけど、いちファンとして、やっとここに辿り着くという気持ちが強いので、楽しんで挑ませていただいています」と語った。鬼頭は「今回は大事なお話なので、すごく気合いも入れていたんですけど、(禰豆子は)けっこう未知の存在というか。原作を読んだときから、どうやって演じたらいいんだろうと思う子ではあったんですけど、今回一番どうしようって悩みましたね」と打ち明けた。

イベントでは新情報も解禁に。ワールドツアー上映にはなかったTVアニメならではの新規要素として、「刀鍛冶の里編」第1話に新規アイキャッチ、新規エンドロールが追加される。また土曜プレミアムで4月1日から2週にわたって放送の「『鬼滅の刃』遊郭編」特別編集版の番組内で、ワールドツアーのドキュメンタリー映像がオンエアされることが明かされた。さらに朝の情報番組「めざましテレビ」「めざましどようび」内の「めざましじゃんけん」のコーナーに炭治郎、無一郎、蜜璃が登場。3月30日~4月1日、4月6日~8日にそれぞれお目見えする。このほか「刀鍛冶の里編」のオープニング主題歌「絆ノ奇跡」の描き下ろしイラストも公開され、「アニメ『鬼滅の刃』イラスト記録集 弐」の発売が決定した。

最後の挨拶で花澤は「ワールドツアー上映、観てくれた人!」と言って、会場を見渡し、「無限城のシーン、よかったでしょう? 猗窩座と童磨のやりとりとか、蜜璃ちゃんが炭治郎くんと禰豆子ちゃんとのやりとりの中で、お姉ちゃん的なポジションになるとか、そういうところも隅々まで観てください」と熱弁。河西は「僕は言い続けたら、きっと叶うんじゃないかと思っているんですけど、無限城ってすごいギミックじゃないですか。某USJで縦横無尽に駆け抜けるようなアトラクションにしてほしい。ぜひ皆さんの応援で実現させましょう」と呼びかけた。

鬼頭は「炭治郎や禰豆子、ほかのみんなのことも見守りながら、最後まで見届けてくれたらうれしいです」と思いを伝える。花江は「『刀鍛冶の里編』は、鬼殺隊の武器・日輪刀を作ってくれている人たちをフィーチャーした話でもあります。普段表に出ないけど、陰ながら支えてくれている。そんな人たちがたくさんいて、そんな人たちが力を合わせてアニメーションを作りあげています。鬼舞辻無惨をみんなで力を合わせて倒せるように、我々に力を与えてくださればうれしいです」とメッセージを贈り、イベントは締めくくられた。

(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable