川上泰樹・伏瀬原作による劇場アニメ「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」グランドフィナーレ上映の舞台挨拶と、新プロジェクト発表会が本日2月19日に東京・新宿ピカデリーで開催。リムル役の岡咲美保、ランガ役の小林親弘、ヴィオレ役の富田美憂、杉本紳朗プロデューサーが登壇した。
11月25日に公開された「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」は、本日までで観客動員数約100万人、興行収入約14億円を記録した。周囲からの反響について岡咲は、「すさまじい数字過ぎてよくわかってないのが本当のところ」と話しつつ、プライベートで劇場に足を運んだときのことを思い起こす。老若男女さまざまな人々が「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」を鑑賞していたと振り返り、岡咲は「グッズ売り場で『リムルだ! ランガだ!』という声が聞こえてきて、『転スラ』もキャラ名をスラッと言っていただけるぐらい馴染んだんだなと感じました」とほほえむ。
小林が「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」のイベントに登壇するのは今回が初めて。ファンを目の前にした感想を問われると、小林は「こんなにたくさんの方に来ていただけたこともそうですし、こうしてグランドフィナーレの場に呼んでいただけたこともうれしいです」と喜ぶ。続けて「僕は舞台もやっているんですが、そちらは客席が暗転してお客さんの顔が見られませんし、こうして直にお顔を見られるのがすごく新鮮。元気をもらえます!」と来場者たちに感謝した。
物語のカギを握る新キャラクターの1人・ヴィオレを演じた富田は、「転スラ」シリーズのファンである弟にも、出演が決まったことを劇場公開まで伏せていたという。「いろんな方から『(ヴィオレ役は)富田さんだったんですか!』と声をかけていただき、弟からも『姉さんだったのか!』と(笑)。ヴィオレが今回から出ます、という事前情報もなかったので不安や緊張も大きかったんですが、SNS上で役にぴったりと言ってくださる方もたくさんいて、『転スラ』ファンの温かさを感じました」と語った。
杉本プロデューサーはヴィオレの存在によって、ある葛藤をしていたと明かす。「ヴィオレの存在がネタバレになっちゃうので、入場者特典の情報をなかなか出せなかったんですよ。ヴィオレ以外のキャラクターにすればいいじゃん、というお声も出そうですが、早く言いたいし。それに『ヴィオレの特典ほしいよね……』とみんなで葛藤していました」とスタッフ間で発生した悩みを打ち明けた。
ここでイベントは「転生したらスライムだった件」シリーズの新プロジェクト発表会へと移る。明日2月20日に、伏瀬が投稿サイト・小説家になろうに「転生したらスライムだった件」を投稿してから10年を数えることから、シリーズ10周年記念企画がスタートする。全3話の新規オリジナルアニメ「コリウスの夢」が今秋公開されることや、伏瀬の新作書き下ろし小説「とある休暇の過ごし方」の連載開始と同作のコミカライズ化、「転生したらスライムだった件」シリーズ初の大型イベント開催決定など、新情報が続々と明らかに。そして「転生したらスライムだった件」の舞台化が発表されると、杉本プロデューサーが「僕はアニメのプロデューサーなので、舞台だけは関わっていなくて。どうやってスライムになるんだろう……」と疑問を浮かべ、観客から笑いが起きる一幕も。小林も「ランガどうするの!? 着ぐるみを着るの……?」と舞台でのランガの姿に想像を膨らませた。
最後に富田は「映画を機に『転スラ』ファミリーに仲間入りできたことがうれしいです。今後の展開も楽しみにしつつ待っていたいと思います。今後も『転スラ』とヴィオレをよろしくお願いします」と観客に語りかけ、小林は「僕が声の仕事を始めて、ちょうど今年で10年。だから『転スラ』と同い年なんです。同い年として一生懸命作品に関わっていくつもりですので、今後も応援よろしくお願いします」と挨拶。岡咲は「映画を通じて舞台挨拶をいろんなところでたくさんやらせていただきましたが、イベントを通じて『転スラ』って本当に愛されているんだなと感じました。グランドフィナーレということでちょっと寂しいなという気持ちもあったんですが、10thプロジェクトというものすごいことが始まって、ビッグな幸せが訪れています。この先もずっとずっと『転スラ』を楽しんでいけたらと思います」と結んだ。