尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM RED」のイベント「『ONE PIECE FILM RED』終映直前ッ!舞台挨拶」が本日1月15日に東京・丸の内TOEIで開催された。
公開から163日目を迎え、ロングランヒットを記録している「ONE PIECE FILM RED」。本日の舞台挨拶には、8月6日の初日舞台挨拶と同じくルフィ役の田中真弓、ウタ役の名塚佳織、シャンクス役の池田秀一、谷口悟朗監督が登壇した。谷口監督は「考えてもいなかったですね、ここまでのロングランは。9月か10月ぐらいに『これは行けるところまで行くしかない」って尾田さんとも話していたんですが、まさか年を越せるとは」と改めて同作のヒットを振り返り、客席を埋めたファンへの感謝を告げた。
公開からの約半年間の間、特に印象に残っていることを問われた田中は「始まった当初から、『Adoは尾田先生の娘さん?』と聞かれるたびに『違うよ』っていい続けてたんですよ」と、ウタの歌唱キャストを担当したAdoと尾田との関係について、何度も質問を受けたことを明かす。すると谷口監督も「尾田さんも結構聞かれたみたいですね。Adoさんも尾田さんの娘さんも知ってる私から言わせると違います(笑)。もう都市伝説みたいな……」と語り、観客を笑わせる。
名塚は初日の舞台挨拶の日を振り返り「バラの花束をいただいて、素敵な言葉もいただいて、まるで結婚式の帰り道みたいな気分で帰ったんです(笑)。すごく幸せがいっぱいで、街の夜景がきれいに見えるみたいな」とコメント。さらに池田は「シャンクスって本編では2、30話ぐらいしか出てこないからそんなに印象がないのかなと思っていて。でもこの半年の間で、シャンクスって結構知ってもらえてたんだと気付いて(笑)。改めてちゃんとしなきゃいけないっていう責任を感じました」と、シャンクスに対する反響に驚いたことを述べた。
また年末にはウタがさまざまな歌番組やイベントに参加する企画「UTA TV LIVE TOUR」を実施。ウタ役の名塚は「番組によって演出を変えてくださって。ダンスチームが参加してたり衣装が違うものになっていたり、いろんなパターンのウタのパフォーマンスが観れて嬉しかったです」と語る。すると田中も「『ミュージックステーション』の映像はびっくりしたよね。飛び出してきて。あれ、どうなってるの?」と年末の歌番組を楽しんだ様子だった。
そして舞台挨拶の最後には、本日1月15日に68歳の誕生日を迎えた田中をサプライズでお祝い。麦わら帽子をイメージした大きな花束を名塚がステージ上に運び込む。田中は感謝の言葉を述べながら「あと10年ぐらいはがんばれると思います」と意気込みを語った。さらに池田から「原作も最終章に入りましたし、もうひと踏ん張りがんばってください。きっと立派な海賊になって帽子を返しに来てくれるんでしょ?(笑)だからお待ち申し上げております」という激励を受けると、田中は笑いながら「お互い長生きしましょう」と言葉を返した。
さらに本日のイベントでは、1月29日の終映に向けた5つの“フィナーレ企画”を発表。本編後に上映される“フィナーレ映像”、新たな入場者プレゼントとなる“THANK YOUグッズ”の配布、1月28日に「フィナーレ大宴(おおうたげ)舞台挨拶」の開催が伝えられた。最後、田中は「ここまで突っ走れたのは本当に皆さんのおかげです。偶然ですけど、誕生日にイベントができて、ファンの皆さんと一緒に過ごせるのは本当に嬉しいことです。ありがとうございました」と述べ、イベントを締めくくった。
(c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会