虫のサイズ、樹の幹の細さ…高橋李依が“環境”を想像して演じた「大雪海のカイナ」
TVアニメ「大雪海(おおゆきうみ)のカイナ」の完成披露上映会が本日1月7日に東京・TOHOシネマズ新宿で開催され、カイナ役の細谷佳正、リリハ役の高橋李依、ヤオナ役の村瀬歩が登壇した。
「大雪海のカイナ」は弐瓶勉とポリゴン・ピクチュアズがタッグを組むプロジェクト。巨木から広がる“天膜”の上で暮らす少年・カイナと、“雪海”に沈んだ世界に生きる王女・リリハの出会いから物語は動き出す。1月11日の放送開始に先がけて、この日は1話から4話までを上映。同作は先に声の収録を行い、それに合わせて映像を作っていく“プレスコ”で制作されたこともあり、完成した映像を観た細谷、高橋、村瀬は感慨深げな様子を見せた。
「どんなキャラかと言われると、説明が難しい」と高橋も語る主人公・カイナ。そんなカイナを演じるにあたり、細谷はさまざまな苦労があったことを明かしつつ、その仕上がりには自信を見せる。司会を務めたフジテレビの森彬俊プロデューサーも「ザ・主人公ではない。制作人も意見が割れた」と語り、「唯一無二のカイナになった」と細谷演じるカイナに太鼓判を押した。
演じるにあたって苦労した点について、高橋は「虫のサイズや、樹の幹の細さ、どれほど下に雪海が広がっているのか、といった環境を特に確認しました」とコメント。弐瓶の生み出した緻密かつ独自の世界観を、スタジオに用意された美術資料を確認しながら、イマジネーションを膨らませて演じていたという。またリリハの好きなポイントを聞かれると、「絶望したり、悩むことはあるんですが、目の奥の光が消えない」と回答。リリハの王女らしい強く気高い一面が垣間見えた。
リリハの弟・ヤオナを演じる村瀬は、収録には途中参加だったという。細谷と高橋の作った空気に乗っていくことができたと話す一方で、2人の自然な演技に合わせて普段の自分らしいしゃべり方を心がけたところ、しゃべりが速くなりがちだったという。そんな中、印象に残ったエピソードとしてカイナとの掛け合いを挙げ、「カイナが待ってくれてる感じがあって、このしゃべりに任せたほうが、ヤオナのおっとりした部分や気の優しいところが出るなと、はっと気づいて」と、ヤオナの魅力を引き出してもらったと振り返った。
さらに舞台挨拶内では、TVアニメの続きを描く劇場版の公開を発表。またヨルシカ「テレパス」を使用したノンクレジットオープニングムービーが公開されたほか、放送開始日の1月11日に、オリジナルサウンドトラックが発売されることも明らかになった。
TVアニメ「大雪海のカイナ」
放送情報
フジテレビ:2023年1月11日(水)より毎週水曜日24:55~(初回25:05~)
関西テレビ:2023年1月12日(木)より毎週木曜日26:25~
東海テレビ:2023年1月14日(土)より毎週土曜日25:45~
北海道文化放送:2023年1月15日(日)より毎週日曜日25:10~(初回25:20~)
テレビ西日本:2023年1月11日(水)より毎週水曜日25:55~
BSフジ:2023年1月18日(水)より毎週水曜日24:00~
AT-X:2023年1月15日(日)より毎週日曜日23:00~
配信情報
Prime Video(見放題独占)
スタッフ
原作:弐瓶勉(東亜重工)
監督:安藤裕章
シリーズ構成:村井さだゆき
脚本:村井さだゆき、山田哲弥
アニメーションキャラクターデザイン:福士亮平、小谷杏子
ビジュアルコンセプトデザイン:片塰満則
プロダクションデザイン:田中直哉、勅使河原一馬
CGスーパーバイザー:石橋拓馬、多家正樹
美術監督:久保季美子
3DBGマットペイントスーパーバイザー:松本吉勝
色彩設計:野地弘納
チーフレイアウト・アニメーションスーパーバイザー:井澤一勝
音響監督:土屋雅紀
音楽:KOHTA YAMAMOTO、馬瀬みさき
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
キャスト
カイナ:細谷佳正
リリハ:高橋李依
ヤオナ:村瀬歩
アメロテ:坂本真綾
オリノガ:小西克幸
ンガポージ:杉田智和
ハンダーギル:檜山修之
ハレソラ:堀内賢雄
(c)弐瓶勉/大雪海のカイナ製作委員会