宝島社が毎年発行しているマンガ紹介本の最新版「このマンガがすごい!2023」が、12月14日に発売。オトコ編1位がモクモクれん「光が死んだ夏」、オンナ編1位がトマトスープ「天幕のジャードゥーガル」に決定した。
オトコ編1位の「光が死んだ夏」は、田舎の集落で暮らす少年・よしきと光のブロマンス。同い年のよしきと光はずっと一緒に育ってきたが、光が山で一時行方不明になって戻ってきてから、よしきは光が別の“ナニカ”にすり替わっていたことに気付いてしまう。「ニセモンでもそばにいてほしい」と、よしきは彼を受け入れ、友人の姿をした“ナニカ”といつも通りの日々を過ごす。しかし時を同じくして集落で奇妙な事件が起こり始め……。モクモクれんがTwitterにアップして人気を集めた作品を元にした、初の長編作品。KADOKAWAのWebマンガサイト・ヤングエースUPで連載されており、単行本は2巻まで発売されている。
オンナ編1位の「天幕のジャードゥーガル」は、13世紀を舞台に展開するモンゴル後宮譚。当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランで生まれた少女・シタラは、奴隷市場から引き取られた先の学者の屋敷で学ぶ楽しさに目覚め、教養を身に付けていく。しかしある日、モンゴル帝国の侵攻により彼女の生活は一変。ファーティマと名乗り、後宮に仕えることになったシタラは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い……。エレガンスイブ(秋田書店)編集部が運営するWebメディア・Souffleで連載中。単行本は今年8月に1巻が発売された。
西野七瀬が表紙を飾る「このマンガがすごい!2023」には、「光が死んだ夏」「天幕のジャードゥーガル」の描き下ろしイラストと、モクモクれんとトマトスープへのインタビューを掲載。荒牧慶彦、志田未来ら著名人のおすすめマンガが多数紹介されているほか、諫山創、龍幸伸ら総勢21人が参加した「あの人気漫画家に聞く! このマンガがすごい!」も収録される。