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あさま山荘事件から50年、山本直樹「レッド」が全4巻の新装版に

山本直樹「レッド」シリーズの新装版として、「定本 レッド 1969-1972」全4巻が太田出版から発売される。1巻は11月29日に発売され、以降は毎月1冊ずつ刊行されていく。

2006年にイブニング(講談社)で連載スタートし、2010年に第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した「レッド」。1969年1月18日、1000人近い学生たちがたてこもった東京大学構内に、機動隊および警官8500人あまりが突入した。夕方には安田講堂が陥落し、逮捕者は631人に。1月18日、1969年度東京大学入試の中止が決定した。この辺りを境に、日本の学生運動は徐々に下火へ。この年の夏から物語は本格的に動き始め、1972年2月19日から28日までの10日間に起きたあさま山荘事件へとつながっていく。

「定本 レッド 1969-1972」全4巻には、講談社コミックス版の「レッド」全8巻、「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」全4巻、「レッド 最終章 あさま山荘の10日間」全1巻の計13巻分を収録。1巻の帯には、押井守から「なぜ彼らは行って、僕は行かなかったのか」とコメントが寄せられた。