山田南平が、デヴィッド・ロウリー監督最新作「グリーン・ナイト」のイラストを描き下ろした。
11月25日に公開される「グリーン・ナイト」は、J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳し広く読み継がれてきた作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を原作としたダークファンタジー。過酷な自然界へと挑む冒険と、幻想的で奇妙な旅を通して、自分の内面へと向き合っていく若者の成長が描かれる。山田はイラストと合わせて「ラストの緑の騎士が優しすぎてパパって呼びたくなりました」と語った。
また「グリーン・ナイト」を鑑賞した著名人からのコメントも到着。「Fate」シリーズ原作者として知られるシナリオライター・小説家の奈須きのこ、ゲームクリエイターの小島秀夫、画家・絵本作家のヒグチユウコ、アニメーション作家・ニヘイサリナらがコメントを寄せている。
「グリーン・ナイト」コメント(順不同・敬称略)
蓮實重彦(映画評論家)
ごくさりげなく見えながら実は凝りに凝ったファーストショットから、傑作の予感がフィルムの全域に漂う。実際、新鋭デヴィッド・ロウリーのこの新作は、21世紀のハリウッドが実現した最初の、ことによったら最後になるかもしれない傑作というほかない。
奈須きのこ(シナリオライター・小説家)
これは胸躍る冒険ではなく、胸を裂く巡礼の旅。
あまりにも難解な、しかし美しい幻想絵画。
怠惰なる若者よ、緑の騎士の問いに答えよ。
こがけん(芸人)
オーマイガー…なんて面白いんだ!
長い間決断を放棄してきた男の、真の覚悟が試される冒険譚。
魔法や呪いが機能する、ファンタジー好きにはたまらない壮大な世界観のなかで、まったく先の読めない旅が繰り広げられる。
もしやこれは悩める男の夢うつつな妄想ロードムービーなのか…!?
この上なく切れ味鮮やかなラストを、あなたは絶対に見逃してはいけない。
ヒグチユウコ(画家・絵本作家)
トールキン好きは必ず観てほしい。
アリシア・ヴィキャンデル、バリー・コーガンも好きな私には更に最高でした。
夢の中の2時間、ぜひ映画館にGOです!
小島秀夫(ゲームクリエイター)
高純度な世界観、絵画的なルック、荘厳な音楽!
右脳で体感する映像美学による幻想冒険譚!観賞後には、消化出来ない“緑”が胎内に残り続けるに違いない。それぞれが抱える“試練”と共に、長く寄り添うことになる。“ア・ネバーエンディング・ゴースト・ストーリー”。これはゴール無き放浪映画だ。
深緑野分(作家)
ねじれて見えても案外、紐解けば真っ直ぐだったりする。
見事な映像美と刺激的なストーリーテリング、骨の太い成長譚。面白かった!
上田文人(ゲームデザイナー)
“弱さ”も含む人間味溢れる主人公による叙事詩。
子ども向けではないファンタジー。
喩えるならバターではなくハーブ…そんなところがA24らしい良い映画です
上田航平(ゾフィー)
言葉にできない教訓が幾つも刻まれたような感覚。これぞ千年を超えた昔話の貫禄。
中田クルミ(俳優)
A24×歴史ファンタジーなんて、考えただけで興奮しすぎて脳汁が溢れ出る!
時代も場所をも超えて愛され続けた『アーサー王物語』を重厚な映像美とダークな音楽、そして壮大な自然の中で描かれる。
中世絵画の世界に飛び込んだような世界は息を呑むほど美しければ、突然身体が凍りつくほど恐ろしい。
観た人の数だけそれぞれの解釈が溢れるような、不可解で底知れぬファンタジーを私は心の底から愛している。そう改めて思える作品だった。
丸屋九兵衛(万物評論家・ファンタジー愛読者)
我々が初めて目にする南アジア系のガウェイン!
終盤の展開に原典愛好家としてはドキドキするが……ああ、そういうオチか。素敵!
OSRIN(映像作家・アートディレクター)
突きつけられたものに説明などいらない
ただの脳の神秘な幻想だった
山田南平(少女漫画家)
ラストの緑の騎士が優しすぎてパパって呼びたくなりました。
たけもとあかる(イラストレーター)
画面を横切るひとつひとつが不穏に謎めいて美しく、息を詰めて観ました。
ニヘイサリナ(アニメーション作家)
シネマトグラフィーが壮大でとても美しく、映画でしか表現出来ないキングアーサーの神話性を監督らしく表現している作品だと思いました。コスチュームデザインも魅力的でしたが、個人的にはバリー・コーガンが出演していたことが嬉しかったです。
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