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「NieR:Automata」原作ファンの花江夏樹がアニメ化への思い語る、ヨコオタロウも登場

TVアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」より、キャストの石川由依と花江夏樹の対談映像が、去る9月24日に神奈川・パシフィコ横浜、YouTubeで開催されたアニプレックスによるフェス「Aniplex Online Fest 2022」内で上映された。

イベント内では原作となるゲーム「NieR:Automata」のディレクター・ヨコオタロウ、アニメ版の監督を務める益山亮司の対談音声も公開に。ヨコオはゲーム「NieR:Automata」の物語はゲーム用に制作されているため、そのまま置き換えてもアニメとしては面白くならないと考えていたことから、今回のアニメ化に際してシナリオを変えることを提案したという。益山をはじめとするアニメ制作サイドは彼の発言に驚いたといい、ヨコオは自らの行為を、原作者が原作を破壊しようとしているのをアニメサイドが必死で食い止めている、と説明した。

今回、光を浴びて草木に囲まれる2Bと、ほほ笑みを浮かべながら廃墟に座り込む9Sを描いたビジュアルも公開に。石川はゲーム世界がダークな雰囲気であることから、明るく鮮やかな世界観のビジュアルが印象的だと語り、花江はアニメの中で動く9Sの姿に思いを馳せていた。

ヨコオはアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」の制作スタッフが、ゲームのイメージを継承しながら、ゲームではできなかった表情描写などに挑んでいることが印象的であるとコメント。また、原作ゲームをプレイしていたファンにも観てもらいたい画作りになっていると期待を込める。益山は、原作内のムービーの完成度が高いために、それに手を加えすぎないようにしたいと思っていたといい、「変更された箇所も含めてよりムービーシーンに近付けるような要素を、作品の中に組み込めたら」と思いを述べた。またヨコオは、原作をないがしろにして作っているんじゃないかという心配の声を「今回の場合は杞憂」とし、「アニメサイドが原作を尊重しながら作ってくださるものを、僕がいちいち壊して回っているので、何か不満があるとすれば僕のせい」とジョークを飛ばした。

ゲーム「NieR:Automata」の魅力を問われると、石川は「全部でしょうか。ストーリー、音楽、アクション、すべてが素晴らしい」と語る。シリーズ過去作「NieR Replicant」などもプレイしていた花江は、アニメ化が不安であるという正直な心情を明かしつつも、「小学生の頃からヨコオ作品をプレイしてきたので、(ゲームのストーリーがアニメに)どう落とし込まれるのかドキドキとワクワクが入り混じっています」と期待感ものぞかせた。

TVアニメ「NieR:Automata Ver1.1a」

2023年1月より放送開始

スタッフ

原作:「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス)
監督:益山亮司
シリーズ構成:ヨコオタロウ/益山亮司
キャラクターデザイン・総作画監督:中井 準
音楽:MONACA
制作:A-1 Pictures

キャスト

2B:石川由依
9S:花江夏樹
ポッド042:安元洋貴
ポッド153:あきやまかおる

(c)SQUARE ENIX/人類会議