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「チェンソーマン」デンジの気持ちが「意外とわかる」戸谷菊之介に「伝説始まるかも」

藤本タツキ原作によるTVアニメ「チェンソーマン」のワールドプレミアが本日9月19日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、デンジ役の戸谷菊之介、マキマ役の楠木ともり、早川アキ役の坂田将吾、パワー役のファイルーズあい、中山竜監督が登壇した。

世界最速で第1話が上映されたワールドプレミア。その余韻が残る中で登場した司会の野田クリスタル(マヂカルラブリー)は、興奮気味に感想を口にしながら戸谷らキャスト陣を呼び込む。アキさながらに髪を結んだ坂田をはじめ、キャスト陣はモノトーンの衣装で舞台に現れた。1話のお披露目を迎えた心境を聞かれ、中山監督は「去年の6月にPVを作らせていただいて、作品の方向性、画面のビジュアルがある程度固まり、そこから本編制作に向かっていきました。長らくお待ちいただいたかと思いますが、やっと1話ができてかなり安心しています」と安堵を口にした。

戸谷が「度肝抜かれました。初めて1話を観たとき、デンジにも感情移入したんですが、初めての主役作品ということもあって、泣いちゃったんです。それくらいクオリティがすごい」と語ると、原作ファンの野田は「本当にデンジが戸谷さんでよかったと思いました。特にポチタに話しかける声のトーンが大好き」と戸谷の演技を絶賛。坂田も「僕は1話の見学に行かせていただいたんですが、これはすごい新人というか。堂々としていて、戸谷くんの伝説が始まっちゃうんじゃないか」と話し、楠木も「戸谷くん何がすごいって、アフレコが楽しそうなんですよ。緊張をみじんも見せない」と、初の主役とは思えない戸谷の様子に感心していた。

キャスト陣からはアニメーションの仕上がりに関しても称賛が寄せられる。楠木は「いちファンとして見入ってしまって。観たいシーンが全部動いてる!という感動で手が震えました」と話し、坂田も「1枚1枚のカットの絵が劇場版のような作り込み」とコメント。ファイルーズも「背景のモブキャラまで動くんですよ。意地でもこの世界観を現実にするぞ、という強いパワーを感じました」と語った。野田が「音加わるとハンパないっすね。チェンソーの音が入るだけで鳥肌が立ちました」と感想を述べると、中山監督は「声優さんのお芝居やアニメーションの動きもですが、なるべくそこにちゃんと流れてそうな、リアリティのある音をお願いしました」とこだわりを明かした。

デンジの役作りについて聞かれた戸谷は、「意外と『わかるー!』ってところが多いんですよ」と心強い回答。「お金がなくて『このまま一生終えるのかな』って憂鬱さとか、そこから目標に向かって走ったりとか、細かく分析すると意外と『気持ちわかる』ってところがあったので、その『わかる』って気持ちを演技に乗せていきました」と笑顔で語る。一方マキマ役の楠木は、「こういうアプローチしたいなっていうのはたくさん出てくるんですが、実は基本的にそれをすべて取っ払って、抑揚をあまりつけないキャラになりましたよね」と中山監督とうなずき合う。楠木が「気を付けてるのはデンジとの物理的な距離感」と続けると、戸谷も「それ、すごく感じます!」と強く同意した。

イベント中盤では最新PV、オープニングテーマ情報、エンディングテーマ情報も明らかに。オープニングテーマ「KICK BACK」を手がけた米津玄師、同曲にアレンジで参加した常田大希(King Gnu、millennium parade)からのコメント動画では、常田に依頼した経緯や、モーニング娘。の「そうだ!We’re ALIVE」をサンプリングした理由についても触れられた。らに全12話のエンディングテーマを毎話異なるアーティストが担当すること、合わせてエンディング映像も毎週変わることが発表されると、キャスト陣からも「前代未聞だよ!」と驚きの声が上がった。

最後にファイルーズあいは「岸辺がしゃべりだした途端に会場の女性陣が『はああ!』ってなっているのを見られて本当にうれしかったです(笑)。毎週どっきりなことがいっぱいありますので、楽しみにしていただけたら」と挨拶。坂田は「お芝居のほうも戸谷くんはじめ、キャストの皆さんに僕も引っ張っていただいて、ベストなものが出せたと思っております」と自信をにじませる。楠木も「監督は本当に私たちの心をつかんでくることをたくさんしてくださって。現場も本当に『チェンソーマン』を大好きな人が集まって作られています」と太鼓判を押した。

戸谷は「皆さんの熱量を生で感じることができて楽しい時間を過ごせました。またどこかでお会いしましょう」と挨拶を締めくくってしまい、「最終回じゃないんだから!」とほかのキャストからツッコまれる。すると野田が「ネタバレしていい集まりがしたいですね」と続け、戸谷も「めっちゃいいですね!」と次回のイベントへの期待を口にした。そして中山監督は、「スタッフを代表して、みんな本当にみんながんばってやっているところだと思いますので、お手柔らかに応援いただけるとうれしいです」と笑顔でメッセージを贈った。

TVアニメ「チェンソーマン」は10月11日24時にテレビ東京系6局ネットで放送開始。また同日25時よりPrime Videoで最速配信が行われる。

TVアニメ「チェンソーマン」

放送情報

2022年10月11日(火)24:00よりテレビ東京系6局ネットにて放送開始

配信情報

2022年10月11日(火)25:00よりPrime Videoにて最速配信
2022年10月12日(水)25:00より各プラットフォームにて見逃し配信

スタッフ

原作:藤本タツキ(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:中山竜
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
アクションディレクター:吉原達矢
チーフ演出:中園真登
悪魔デザイン:押山清高
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
画面設計:宮原洋平
音楽:牛尾憲輔
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
制作:MAPPA

キャスト

デンジ:戸谷菊之介
ポチタ:井澤詩織
マキマ:楠木ともり
早川アキ:坂田将吾
パワー:ファイルーズあい
姫野:伊瀬茉莉也
東山コベニ:高橋花林
荒井ヒロカズ:八代拓
岸辺:津田健次郎

(c)藤本タツキ/集英社・MAPPA