林田球「ドロヘドロ」の展示イベント「ドロヘドロ原画展FINAL ~林田球の世界~」のプレス内覧会が、本日9月16日に東京・Gallery AaMoにて開催された。コミックナタリーでは展示イベントの内容をレポート。ネタバレを見たくない人はご注意を。
「ドロヘドロ原画展」は、「ドロヘドロ」から現在連載中の「大ダーク」までを辿る林田の原画展。2020年2月にスタートした東京・西武渋谷店での開催を皮切りに全国5会場を巡回した。今回東京にて開催される「ドロヘドロ原画展FINAL」ではこれまでの展示内容にカラー原画約60点やモノクロ原稿約80点が新たに加わり、413点を一挙展示するほか、新規描き下ろしキービジュアルイラストとその執筆映像を公開する。
会場に入すとさっそく、本展のために描き下ろされたキービジュアルの原画が登場。側に設置されたモニターにはキービジュアルの制作過程が映されており、林田による構想から執筆までを垣間見ることができる。反対側には「ドロヘドロ原画展FINAL」のために描かれたイラストも掲示。「お土産も買ってってねー」といった吹き出しが描かれた心の姿も収められた。コーナーを曲がると「魔の1」から物語順に並べられた原画がズラリ。細かに描き込まれたモノクロ原稿の合間に鮮やかなカラー原稿も飾られており、その1つひとつに林田からの解説パネルが付けられている。ハロウィンをテーマとしたコーナーも設けられ、ジャック・オ・ランタンに囲まれたカイマンなどのカラーイラストが展示された。
ところどころに現れるギョーザ男に導かれ進路を進むと、マンガ原稿以外にもネームや「ドロヘドロ」イメージアルバム用のジャケット絵、「ドロヘドロオールスター名鑑完全版」のカバー絵などが登場。単行本カバー絵のコーナーでは、林田が特に大変だったと話す17巻、20巻のイラストも展示されており、大迫力の仕上がりとなった。そのほか心、カイマン、ニカイドウ、恵比寿のフィギュアディスプレイのほか、応募者全員プレゼントとして用意されたカレンダー一覧、キャラクター設定資料、林田が愛用する執筆道具なども多数展示されている。
終盤には現在ゲッサン(小学館)で連載中の「大ダーク」コーナーが登場。展示されている原稿で同作の1話丸読みができるほか、カラーイラストや扉絵、フランス雑誌の表紙を飾ったイラストなどがディスプレイされている。その後林田へのメッセージコーナー、複製原画購入コーナーと続き最後は物販コーナーへ。これまで販売されてきたグッズに加え、「ドロヘドロ原画展FINAL」の開催を記念した新規オリジナルグッズも用意されている。なお一部を除いたアイテムは同展終了後に事後通販が行われる。詳細は展覧会公式サイトを確認しよう。
「ドロヘドロ原画展FINAL ~林田球の世界~」は明日9月17日から10月16日まで開催。数量限定でグッズ付きチケットも用意されており、購入者には「ドロヘドロ」最終話でのキャラクター全員集合イラストの色紙が渡される。そのほか来場者には入場特典としてイラストカードを用意。全8種の中から1枚がプレゼントされる。
林田球コメント
「ドロヘドロ原画展」が東京ドームでFINALを迎えることについての率直な感想
阪神ファンの私の原画展が巨人の本拠地東京ドームで! ありがとうございます。とにかくうれしいです。会場も広くなり展示物もさらに増やしてもらいました。仕事場のカラー原画保管箱はカラッポです。
※「ドロヘドロ原画展FINAL」の開催地は、東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリー アーモ)。
全国5会場で開催された「ドロヘドロ原画展」に計3万人以上の人が来場したことについて
こんなにたくさんの人が見に来てくれて、原画展をやってよかった!と心の底から思います。
これまで印象に残っているメッセージ
全て大事に読ませてもらってます。メッセージを書いてくれた方々にはあらためてお礼を伝えたいです。ありがとうございます! ドロヘドロのカバー背景絵を見て、驚いてくれた人が多かったですね。2回以上来てくれた方もたくさんいたようです。
新たに追加された原画を含めて、特に思い入れの強い原画やシーン
やはり描いた本人としては苦労した、時間のかかった絵に思い入れがあります。ドロヘドロ17巻と20巻のカバーはサイズが大きいので本当に大変でした。それと各話扉絵は毎回時間をかけているので一枚一枚思い出があります。
原画展を楽しみにしているファンへのメッセージ
今回ラストということで、ポスター絵をまた新しく描きました。制作過程動画もあります。今連載中の大ダークのカラー原画も増えてます。2年前にはゆっくり見れなかったという方も、今回は一ヶ月という長い期間やってますのでぜひ見に来て下さい!
「ドロヘドロ原画展FINAL ~林田球の世界~」
期間:2022年9月17日(土)~10月16日(日)
時間:平日12:00~20:00/土日祝11:00~19:00※最終入館は閉館の30分前まで
場所:東京都 Gallery AaMo
(c)林田球/小学館