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木原敏江、きらめく世界を描き続けた48年間が1冊に!青池保子・萩尾望都鼎談も

「総特集 木原敏江 ~エレガンスの女王~」が、本日10月26日に発売された。

全192ページで構成された本書では、マンガ家生活48周年を迎えた木原敏江をまるごと1冊で総特集している。巻頭では2万字におよぶロングインタビューが掲載され、裕福だった幼少期から一転して貧乏になった生い立ち、1969年に「木原としえ」としてデビューした当時の思い出、「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」とともに1970年代の週刊マーガレット(集英社)の人気を牽引した「エメラルドの海賊」「銀河荘なの!」を執筆していた時代を述懐。もちろん1977年にLaLa(白泉社)でスタートした「摩利と新吾」、同年に月刊プリンセス(秋田書店)にて始まった「アンジェリク」、1984年から1997年まで続いた「夢の碑」シリーズといった代表作や、心身ともに不調の中で描いた「杖と翼」、最新作の「白妖の娘」など近年の作品まで48年間の軌跡がじっくりと語られている。

「ドジさま」の愛称で知られる木原。親交の深い池田理代子、坂田靖子、松田奈緒子の3人が、敬愛するドジさまとの思い出を振り返るマンガを寄稿しているほか、マンガライターのヤマダトモコによる木原作品への論考も収録された。

また木原、青池保子、萩尾望都による鼎談もお目見え。旧知の間柄である木原、青池、萩尾だが、3人揃って会うのは今回が初めてとのこと。1960年代にデビューし、未だに現役でマンガ家生活を続ける少女マンガ界の大御所たちが、ガールズトークに花を咲かせている。このほか「封印雅歌」と「夢占舟」の2編、年譜や全作品リストなども掲載されている。

なお「総特集 木原敏江 ~エレガンスの女王~」の出版を記念し、木原の初個展となる原画展開催も決定。11月3日から14日まで、東京・銀座のスパンアートギャラリーにて実施され、カラー原画、マンガ原稿の展示に加え、書籍、複製画、オリジナルグッズの販売も行われる。

木原敏江原画展

会期:2017年11月3日(金・祝)~11月14日(火)11:00~19:00
※11月8日(水)は休廊
会場:銀座 画廊 スパンアートギャラリー