各地のガンダム立像をリンクさせるイベント「GUNDAM NEXT FUTURE -LINK THE UNIVERSE-」のプレスデーが、本日7月14日に神奈川・GUNDAM FACTORY YOKOHAMAで実施された。本記事ではその模様をレポートする。
「LINK THE UNIVERSE」は「ガンダム」シリーズのTVアニメ最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が放送されることを記念したイベント「GUNDAM NEXT FUTURE」の一環。神奈川・横浜の動くガンダム、東京・台場の実物大ユニコーンガンダム立像、中国・上海の実物大フリーダムガンダム立像、福岡の実物大ν(ニュー)ガンダム立像を一斉にライトアップする催しだ。会場のモニターにてオープニング映像が流れたのち、壇上にはバンダイナムコグループのチーフガンダムオフィサー・藤原孝史氏が登場した。
藤原氏は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」について「A.S.(アド・ステラ)という新しい時代設定を舞台に、シリーズ初の女性主人公と、新しい要素を持つ待望の新作です。皆さんに届けられることを大変うれしく思います」と挨拶。「GUNDAM NEXT FUTURE」の今後の展開を紹介したのち「今後も新しいガンダムを制作し、皆さまにお届けしていきたいと思っています。世界規模でのさまざまな施策を考えていますので、今後のガンダムにご期待いただければと思います」と結んだ。
藤原氏が壇上から降りると、ついに「LINK THE UNIVERSE」がスタート。「機動戦士ガンダム」をはじめとした歴代作品の映像がモニターに映されたのち、ガンダム立像がライトアップされる。「ガンダム」作品のSEやBGMとともに、色とりどりの光が行き交い、ポーズを変える立像の巨体を照らした。ショーが終わると、モニターで「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の前日譚「PROLOGUE」がスタート。本編予告PVも上映された。
続いてはステージに「機動戦士ガンダム 水星の魔女」で主人公スレッタ・マーキュリー役を務める市ノ瀬加那、ミオリネ・レンブラン役を務めるLynnが登壇。「LINK THE UNIVERSE」の感想をそれぞれに語る。また披露されたばかりの「PROLOGUE」について事前に観ていたという市ノ瀬は「4、5回観ていて、毎回最後のシーンでは涙しています。今スタンバイしていたときも涙が止まらないくらいでした」と感動の様子。Lynnも「涙なくしては観られない作品」と述べ、「短い1話の中にいろんな登場人物の思いが交錯して、それぞれの苦しい思いも、温かい気持ちも伝わりました。ここからつながる『水星の魔女』がどんなふうになっていくのか、期待感が高まるプロローグだと思いました」と続けた。
市ノ瀬は自分が主役を演じることになるとは思っていなかったそうで、役が決まったときのことについて「マネージャーさんから合格の連絡が来て『決まりました』って言われたときは夢のような気持ちでした」と話し、「皆さんの前で自分の名前が出るまでどうなるかわからないという気持ちで挑んでいますので、今日この会場で無事に(キャスト情報を)届けられてよかったです」と安心した様子。Lynnは「子供の頃『ガンダム』が大好きで観ていて、声優になったからには『いつかガンダムに乗ってみたい』という夢も抱いていて。今回女性が主人公ということで、『もしかしたらその夢が叶うかもしれない』と気合いを入れてオーディションに参加しました」と述懐。役が決まったという連絡を受けた日はちょうど誕生日だったそうで「『最高の誕生日プレゼントだな』と。すごくうれしくって。と同時に作品の長い歴史からくる重責も感じました」とそのときの心境を明かした。
市ノ瀬演じるスレッタは内向的でコミュニケーションが苦手な少女。そんな彼女について、市ノ瀬は「コミュニケーションを取るのは苦手な子なんですけど、でも一生懸命伝えようとする子なんです。そういうところは素敵だなと思いますし、自分も人見知りなところがあるので、オーディションのときは『わかる、わかるよ』と思いながら演じていました」と共感を示した。Lynnも自身が演じるミオリネについて「気が強い女の子なんですよ。自分が生きる道は自分で切り開いていきたいという気持ちを持っている子で、そういうところはすごく共感できるので、気持ちを込めて演じやすいキャラクターですね」と印象を述べる。その後は2人がほかのキャラクターやガンプラについてトークする場面や、市ノ瀬が「ガンダムハンド」という手袋のようなアイテムを両手にはめてガンダム立像を遠隔操作し、サムズアップのポーズを取らせる場面もあった。
終盤にはLynnが「私も1人のガンダムファンとして、楽しみでワクワクドキドキしております。キャラクターの心にしっかり寄り添って、素敵な作品を届けていきたいと思います」と挨拶。市ノ瀬は「『ガンダム』は日本のアニメ文化を作ってきた作品の1つだと思っているので、そんな作品に携われることが本当に光栄ですし、歴代の『ガンダム』に携わってきた先輩方のバトンを受け取ったと思って、『水星の魔女』の主人公をしっかり演じていきたいです。まだ気が早いですけど、先々に作られる『ガンダム』にもバトンを渡せるように、素晴らしい作品になればいいなと思っています。楽しみに待っていてください」と意気込む。最後には2人のカウントダウンコールの後にモニターでエンディング映像が流れ、イベントが締めくくられた。