つげ義春が82歳にして初海外、フランス旅の全記録がポートレートたっぷりで1冊に
つげ義春、つげ正助、浅川満寛による書籍「つげ義春 名作原画とフランス紀行」が、本日6月30日に発売された。
2020年、アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞に輝いたつげ。人前に出ることを嫌うつげだが、フランスに飛び、多くの人が見守る授賞式の壇上でトロフィーを受け取った。同書ではその82歳にして初となる海外旅行の様子を、出発から帰国まで完全密着レポートして公開。つげが授賞式で手を振る姿をはじめ、現地でのポートレートが多数掲載される。
また同行した息子・正助の談話や、帰国後のつげへのインタビューも収録。さらに1966年から1970年にかけて月刊漫画ガロ(青林堂)で発表された作品群のうち、 「李さん一家」「海辺の叙景」「もっきり屋の少女」など7作の原画が初めて全ページ掲載される。カバーはパリのポン・ヌフで撮影されたポートレート。なお初版のみ、つげの自筆メッセージ入りの帯が付属する。
「つげ義春 名作原画とフランス紀行」目次
つげ義春、フランスを行く
仏誌「ZOOM JAPON」インタヴュー
「目立ちたくないんです」
パリ、アングレーム同行記
浅川満寛
フランスでの原画展と父の作品について
つげ正助
つげ義春、帰国後に語る
原画で読む七つの名作
沼
ほんやら洞のべんさん
長八の宿
もっきり屋の少女
李さん一家
やなぎ屋主人
海辺の叙景