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「Dr.コトー診療所」12月に映画公開決定!ドラマから16年後の新たな物語を映す

山田貴敏「Dr.コトー診療所」の映画化が決定。12月16日に全国公開される。

「Dr.コトー診療所」は僻地の離島を舞台にした医療ヒューマンドラマ。東京から赴任してきた外科医の“Dr.コトー”こと五島健助と島の人々との関わり合いを通して、命の尊さが描かれていく。2000年に週刊ヤングサンデーで連載開始され、2008年にビックコミックオリジナル(ともに小学館)へと移籍。現在は長期休載している。単行本は累計発行部数1200万部を超えており、2003年から2006年にかけて吉岡秀隆の主演でドラマ化された。

映画でも舞台はドラマと同じ志木那島。2006年に放送されたドラマ「Dr.コトー診療所2006」から変わらず島の人々と暮らすコトーの、新たな物語が映し出される。コトー役は引き続き吉岡が続投。監督は中江功、脚本は吉田紀子が担当する。吉岡と中江監督からはコメントが到着した。

また“スーパーティザービジュアル”も公開に。志木那島にある診療所の前に佇み、どこか遠くを見つめ儚げな表情を浮かべるコトーの姿が収められた。

吉岡秀隆(五島健助役)コメント

「Dr.コトー診療所」は、それまで20年間純役を務めた「北の国から」が終わったタイミングで、連続ドラマがはじまりました。中江監督が純のイメージを変えて、役者として新たな命を吹き込んでくれた作品なので、僕にとってはとても大事な作品であり、役でもあります。最初に今作の脚本を読んだ時は、本当に切なくて涙が溢れました。
この作品を映画にする意味や、16年の月日の流れも含めて、大事なものをスクリーンに映すために、監督、スタッフと一緒に作品を磨いています。
与那国島でのロケは久々でしたが、自転車で少し走ってみたらお母さんと小さいお子さんが「コトー先生!」と呼びかけてくれて…。もう16年も経ってるのにこんなに幼い子がそう言ってくれるのがすごく嬉しかったです。「ずっとこの島ではコトー先生はコトー先生なんだ」と思うと、とても嬉しかったですし、頑張らなくちゃいけないと思いました。
いろんなものを背負っていて白衣はまだ重いですが、クランクアップまでの長い長い坂道を、信頼しているスタッフ、キャストの皆さんと一緒に上っていきたいと思います。

中江功(監督)コメント

2003年は「コトーが島の人に受け入れられる」、2004年のスペシャルドラマは「身近な家族が病気になり別の形のつながりが島の人たちと出来ていく」、2006年は「一番近い存在が病気になって、より「家族」を想う」というテーマを元にそれぞれ作ってきましたが、正直『Dr.コトー』としてはやりつくした感がありました。
その後も吉岡さんと会うたびに雑談も交えながら、続編をやるなら何をやるか、TVドラマでやるのか、映画でやるのかなど話していたんですが、大きなテーマが決まらず「さぁやろう!」とは中々ならなくて、そんなときにコロナ禍に入りました。
コロナ禍以降、会えなくなってしまった人が何人もいて、人の生死について考える時間も増えました。「やりたいことはやれるときにやらないと」と思いましたし、吉岡さんにも「もう一度同じメンバーで『Dr.コトー』をやりたい」という話をしました。
「監督がやるなら…」とOKはしてくれたものの、やっぱりプレッシャーはありましたね。吉岡さんが「コトー先生は常に何かを抱えていないと、あの坂道で自転車のペダルを踏むことができないと思うんです」と言っていたのを覚えていたので。
でも、「今回はこれをやろうか」という話ができてからは一気に話が動き出しました。映画になるまでの16年間も、島の人たちは相変わらず島で生きている、これからも生きていってほしい、というのが今回やりたかったことです。そして島の現在の美しい姿をスクリーンに映し出すというのももう一つのテーマになっていると思います。
与那国島に久しぶりに降り立ったとき、島のみなさんに「おかえり~」と声をかけていただけたのが嬉しかったです。
16年経っても変わらず暖かく応援していただいている島民の方々には感謝しかありません。
16年ぶりの撮影だったので、吉岡さんがコトー先生になれるのか少し心配もあったのですが、初日の往診のシーンの表情を見て声を聞いて、一瞬にして戻っていることに「あ、大丈夫だ」と安心しました。
まだまだ撮影中ですが、僕も、ファンの一人として、コトー先生が今どう過ごしているのか見届けたいと思います。

「Dr.コトー診療所」

2022年12月16日(金)全国公開

スタッフ

出演:吉岡秀隆
監督:中江功
脚本:吉田紀子
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)
製作:フジテレビジョン
制作プロダクション:アットムービー
配給:東宝

(c)山田貴敏 (c)2022 映画「Dr.コトー診療所」製作委員会