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世界中の“女の子だから”を描いた「女の子がいる場所は」など、やまじえびね2冊同発

やまじえびねの単行本「女の子がいる場所は」「かわいそうなミーナ」が、本日6月10日に2冊同時発売された。

「女の子がいる場所は」は国も宗教も文化も違う10歳の少女たちを主人公に、彼女たちが直面する“女の子だから”を描いた物語。一夫多妻が認められているサウジアラビアで暮らすサルマは、同級生の姉が、顔さえ見たことのない8つ年上の人と結婚するのだと聞かされる。10歳のサルマはもう子供扱いしてもらえる年齢ではなく、外を歩くときはヴェールが必要で、親族以外の男性と行動をともにすることは許されない。サルマはサッカーが大好きだったが、もう男友達とボールを蹴り合うこともできない……。単行本にはほかに、モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本で暮らす少女が描写された。帯には作家の山内マリコ、フリーアナウンサーの宇垣美里がコメントを寄せている。

一方の「かわいそうなミーナ」は、生まれつき病弱で、18歳の誕生日を前に儚き生涯を終えた少女・ミーナを描く“ダークでファニー、ドキドキ哀しいお伽噺”。生前、一度だけ言葉をかわした青年に再び会いたいと願ったミーナは、なんと幽霊になって……。またドイツの作家、テオドール・シュトルムの短編をコミカライズした「みずうみ」も同時収録されている。

なおこの2冊の発売を記念して、愛知県名古屋市のTOUTEN BOOKSTOREでは6月23日から7月1日までやまじの複製原画展を開催。複製原画はサイン入り。ここでしか読めない著者解説も展示される。