石ノ森章太郎「HOTEL」現代が舞台のオリジナル脚本でドラマ化、主演はディーン・フジオカ

ディーン・フジオカ演じる三枝克明。(c)石森プロ (c)WOWOW

石ノ森章太郎「HOTEL」のドラマ化が決定。「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」のタイトルで、9月にWOWOWで放送・配信される。

「HOTEL」は、老舗ホテル・プラトンを舞台に繰り広げられるさまざまな人間模様を描いたヒューマンドラマ。ビッグコミック(小学館)にて1984年から1998年にかけて連載され、第33回小学館漫画賞を受賞している。また1990年代にTVドラマ化され話題を集めた。

「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」では、ホテル競争が激化した現代を舞台に、プラトンの凋落と危機を描くオリジナルストーリーを展開。創業以来、日本の高級ホテルの象徴とも言われてきたプラトンだったが、競争激化にともない経営は悪化していた。そんな凋落したプラトンの総支配人として、ホテルの整理・解体・売却を請け負うと噂されるやり手で“ホテル座の怪人”と呼ばれる男・三枝克明がやってくる。就任わずか数カ月の間にホテルの全領域に業務改革のメスを入れていくが、彼には隠された秘密と大きな別の目的があり……。

主人公・三枝克明役を演じるのはディーン・フジオカ。また監督は御法川修が務める。フジオカはドラマについて「“ホテル座の怪人”こと三枝克明が、ホテルの全領域に業務改革のメスを入れていくそのメス捌きにも注目ですが、最後までご覧いただくことで解き明かされる三枝の隠された目的にきっと多くの方が心を揺さぶられると思います」とコメントを寄せた。

ディーン・フジオカ(三枝克明役)コメント

オファーを受けた際の気持ち

自分自身これまで移動の多い人生だったので、国内外問わず多くのホテルを利用してきました。
従業員・宿泊客ともに多種多様な人間の交差点でもある「ホテル」という文化自体に以前から興味があったので、
本作品へのオファーを頂き非常に嬉しかったです。

原作もしくは脚本の感想や、三枝克明についての印象

石ノ森先生の原作を令和版に再構築したフルオリジナル脚本で、とても読み応えがありました。
特に、負のスパイラルを正のスパイラルに変えていく為の改革を実践していく三枝克明という存在に深い共感を覚えました。

役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想、撮影現場の印象

真冬の撮影でしたが、ホテルなど屋内での撮影が多かった為、
クランクインからクランクアップまで外的影響をあまり気にせず芝居に集中することができたのは本当にありがたかったです。
今回ホテルの総支配人を演じたことで、普段ホテルを利用する際に「ここがこうだったら、さらに良くなるのに!」などと
頭の中で勝手に総支配人モードになってしまう職業病?後遺症?に悩まされてます(笑)。

視聴者へメッセージ

“ホテル座の怪人”こと三枝克明が、ホテルの全領域に業務改革のメスを入れていくそのメス捌きにも注目ですが、
最後までご覧いただくことで解き明かされる三枝の隠された目的にきっと多くの方が心を揺さぶられると思います。
「ホテル」という題材を通して、今の日本の職場環境が抱える問題と
その改善策を楽しみながら考えるきっかけになる本作品、ぜひ放送をご期待ください。

御法川修(監督)コメント

石ノ森章太郎のコミック「HOTEL」を映像化するにあたっての感想・意気込み

団塊ジュニア世代である私にとって、漫画界のレジェンド・石ノ森太郎先生が創造した作品群からの影響は計り知れないものがあります。
とりわけ『HOTEL』といえば、「姉さん、事件です!」の名台詞が瞬時に浮かぶほど、一世を風靡したドラマ版の記憶が今も鮮明。
原作コミックのエピソード数は全322話。その全てを読み込み、昇華させ、現代に再起動させるプロジェクトに燃えています。

ディーン・フジオカについての印象・感じた魅力

俳優という領域を飛び越えて、多彩な表現者として進化を続けるディーンさん。
ノーブルな顔立ちで優しく微笑む姿が印象的ですが、本作で彼に求めたのは、狂気と色気です。
白い歯を見せて笑うことを封印。高い知性を持つ者の隙のなさは狂気すら帯び、危険な香りを醸す。
同性の私ですらゾクッとする色気が映し出されています。

撮影で心がけたことや撮影を終えての感想

ロケ地として全面協力をいただいたホテルニューオータニの歴史ある奥ゆきを基調として、
架空の名門ホテル「プラトン」を描き出すことに専心しました。
非日常を提供するホテルという空間は、ある種のミラクルランドです。
男くさい職業ドラマのトーンを刷新した映像美と、本物嗜好のオーダーメイドによる華麗な衣装も見どころです。

視聴者へメッセージ

本作に秘められた主題は、人生と仕事、そして家族の物語です。連続ドラマWでしか成し得ない熱いドラマとなるはずです。
扉を開いて、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」

WOWOWにて9月放送・配信スタート(全6話)

出演:ディーン・フジオカ ほか
原作:石ノ森章太郎「HOTEL」
監督:御法川修
脚本:山浦雅大、川口清人
音楽:木戸崇博、村田有希
企画・プロデュース:武田吉孝、井口喜一
プロデューサー:井口正俊
企画協力:石森プロ、大石賢一
協力:ホテルニューオータニ(東京)、ホテルニューオータニ幕張
制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作著作:WOWOW