第51回日本漫画家協会賞の受賞作品が、本日5月20日に発表された。コミック部門の大賞には野田サトル「ゴールデンカムイ」、カーツーン部門の大賞には塵芥居士「丁寧な暮らしをする餓鬼」が選ばれている。
「ゴールデンカムイ」の受賞理由は「これまで漫画ではほとんど描かれることのなかった『アイヌ文化』を、エンタテイメントとして真摯に作品世界に取り込み、広く関心を集めた」とのこと。「丁寧な暮らしをする餓鬼」の受賞理由には「餓鬼なのに何か絵や仕草が可愛い」という点が挙げられた。
またまんが王国とっとり賞はタイザン5「タコピーの原罪」、まんが王国・土佐賞は坂井せいごう「渡る世間は面白い」が受賞。文部科学大臣賞では、さいとう・たかをとさいとう・プロダクションによる劇画普及の功績が讃えられた。
マンガ文化の普及とマンガ界の向上発展をはかる目的のもとに優秀作品を顕彰するため、1972年に創設された日本漫画家協会賞。第51回では選考委員長を里中満智子が務め、選考委員にはいご昭二、辻下浩二、ウノ・カマキリ、萩尾望都、小田切博、三浦みつる、幸森軍也、森川ジョージが名を連ねた。