舞台「呪術廻戦」佐藤流司らキャスト登場の製作発表会、“負の感情”をふっとばす舞台に
芥見下々原作による舞台「呪術廻戦」の製作発表会が、昨日4月13日に東京・渋谷スクランブルホールにて行われた。
製作発表会には、虎杖悠仁役の佐藤流司、伏黒恵役の泰江和明、釘崎野薔薇役の豊原江理佳、七海建人役の和田雅成、真人役の太田基裕、夏油傑役の藤田玲、五条悟役の三浦涼介、集英社の週刊少年ジャンプ編集長・中野博之、演出を担当する小林顕作が登壇。まずは中野編集長が「(『呪術廻戦』は)バトル描写も魅力の1つ。それが舞台でどのように表現されるのか期待しています。まさに2.5次元化にピッタリな作品」と舞台化への期待を語る。続いて小林が「人気のある作品に携われて光栄なのと同時に、僕なんかでいいのかと思いつつ、喜安浩平くんという素晴らしい脚本家やキャストの顔ぶれを見て大丈夫だと思っていただけたんじゃないかと。僕はそれに乗っかって楽しみたいです」と自信を覗かせた。
主演を務める佐藤は「このような大きな作品で主演させていただくこと、改めて光栄に思います。虎杖は身体能力が高いキャラクターなので、本番に向けて身体も鋭意製作中です」とアピール。伏黒役の泰江は「僕はこの役がどうしてもやりたくて、小林さんとお会いしたときに、アクロバット、ダンス、お芝居と全部披露させていただいた。結果、ここに立てていることに感謝しかありません」と舞台「呪術廻戦」への熱い思いを述べる。また野薔薇役の豊原は「野薔薇ちゃん役に決まったときからずっと夢見心地で……。カッコいい野薔薇ちゃんを演じられるのか不安もありますが、そんな不安も力に変えて挑戦したい」と意気込みを見せた。
この日の会見ではキャストの発表に加え、メインビジュアルやキャラクタービジュアル、ティザー映像など初解禁の情報が盛りだくさん。会場のスクリーンに映し出されたメインビジュアルについて、中野編集長が「これはもう2.9次元ぐらいまで来たんじゃないか」と絶賛すると、佐藤も「舞台化するにあたって、少し人間っぽくアレンジすることもあると思うんですけど、まんまで来ると思ってなかった。すごいクオリティ」と続ける。そんな中、五条役の三浦は「僕は目隠しされて、ほとんど見えない状態で撮影しまして(笑)。スタッフさんに手を取って連れていってもらってました」と撮影の裏話を披露した。
そしてこの日は先行して“アナザービジュアル”も公開に。同ビジュアルは後日週刊少年ジャンプ誌面で正式に発表されるものだと言い、真人、夏油傑、漏瑚、花御の4人が描写されている。真人の独特のビジュアルについて、太田は「顔のツギハギの部分や髪の色など、試行錯誤しながら撮ってくださって。舞台本番に向けてもっとブラッシュアップされると思います」とコメント。続く藤田は「袈裟の下の膨らみをもたせたいということで、衣装さんと相談してパニエっていうフリフリのやつを人生で初めて着て撮りました(笑)」と夏油の衣装に近づけるための工夫を明かす。さらに太田からの「本番で着てるかも?」という言葉に、藤田が「楽屋でパニエ着て歩いてるかも(笑)」と述べると、登壇者たちからも笑いが起きた。
続けて舞台に登場する全キャストが発表に。小林は「皆さんぴったりな方々ばかりなんですが、実は伊地知先生役の田中穂先とは飲み友達で。似てるなと思って紹介したら決まったんですよ(笑)」とキャスティングの裏話を披露。それに対し豊原が「伊地知さんはめっちゃ伊地知さん! メガネをかけてるだけなので、本当に似てるんだなと」と感心していると、中野編集長も「編集部でも話題になってるぐらい似てる」と続ける。さらに中野編集長が「棘はしゃべりが独特なキャラなので、どんな演技になるか興味深い」と述べると、小林は「オーディションで『おにぎりの具を思いつくだけ言ってみて』って言ったら、(棘役の定本楓馬が)ダントツで多くて(笑)。こっちが『もういいです』って言うまであげてました(笑)」とオーディションのエピソードも飛び出した。
自身が演じるキャラクターと似ている部分はあるかという質問に、佐藤は「虎杖悠仁と佐藤流司なので名前から似てるんですけど、出身が宮城県も一緒ですし、身長も調子良ければ172cmぐらいなのでほぼほぼ一緒(笑)。あとスタミナに関しても自信があるので」と、虎杖との共通点をあげる。また和田は七海と似ている点について「パン好きなところ(笑)。あと僕は180cmなんですけど、よく寝ると身長が高くなるので、よく寝て本番に望みます」と、佐藤のコメントに乗っかりながら答える。さらに藤田は「似てたらまずいですね……」と考えながらも、「でも昔の夏油には友達思いな面もあるので、僕も友達は好きなので。……それぐらいですかね」と、強引に回答する場面もあった。
最後は小林と佐藤が代表して挨拶。小林は「舞台でできることをめいっぱい繰り広げていきたいと思っています。役者やスタッフの意気込みやパワーを全面に押し出せる作品にしたい」と語り、佐藤は「このご時世、日常的に感じる不満とか不安、“負の感情”が皆さんあると思います。それを持って来てください。ふっとばしますので」と座長らしく力強い言葉で会見を締めくくった。
舞台「呪術廻戦」
日程:2022年7月15日(金)~7月31日(日)
会場:東京都 天王洲 銀河劇場
日程:2022年8月4日(木)~8月14日(日)
会場:大阪府 メルパルクホール大阪
スタッフ
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
演出:小林顕作
脚本:喜安浩平
キャスト
虎杖悠仁:佐藤流司
伏黒恵:泰江和明
釘崎野薔薇:豊原江理佳
禪院真希:高月彩良
狗巻棘:定本楓馬
パンダ:寺山武志
七海建人:和田雅成
伊地知潔高:田中穂先
家入硝子:石井美絵子
真人:太田基裕
吉野順平:福澤希空(WATWING)
夏油傑:藤田玲
漏瑚:山岸門人
花御:南誉士広
両面宿儺:五十嵐拓人
五条悟:三浦涼介
アンサンブル:河野凌太、小泉凱、遠井公輝、長嶋拓也、望月凛
(c)芥見下々/集英社 (c)芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会