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「チェリまほ」赤楚衛二のある心配に町田啓太「楽しかった、しかないでしょう!」

豊田悠原作による「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」の公開記念舞台挨拶が、昨日4月9日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。

舞台挨拶には安達清役の赤楚衛二、黒沢優一役の町田啓太(劇団EXILE)、柘植将人役の浅香航大、綿矢湊役のゆうたろう、六角祐太役の草川拓弥(超特急)、藤崎希役の佐藤玲、浦部健吾役の鈴之助と、風間太樹監督が登壇。安達と黒沢が働く文房具会社・豊川で働くメンバーを含めたレギュラーキャストが勢ぞろいするイベントは今回が初めてとなった。

「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」の撮影は、2020年10月に放映されたTVドラマ版から1年後となったことから、МCはキャストたちに映画とドラマで変わった点などを質問。赤楚は「皆さんに聞きたいんですけど……変わってないですよね? 強いて言うなら浦部さんの髪の長さ。それしか思い浮かばないくらい変わらず撮影していました」と語る。町田が「(黒沢に)戻れるかなとかそわそわしていたんですけど、現場で皆に会ったら不安だった気持ちが全部吹き飛びました。これってすごいパワーだなと思います。鈴さんも相変わらず大きいし」とコメントすると、先ほど浦部の髪の長さをイジられた鈴之助は「身長は変わらないよ?」とツッコみ、キャストたちを笑わせた。

続けて赤楚が「僕は『うれしー、うれしー! みんなに会えるんだ!』という気持ちだったんですけど、浅香くんだけなんにも変わらないというかワクワク感がなかった」と浅香のポーカーフェイスぶりを語ると、浅香は「ワクワクしてたよ!(共演者たちと)会えてうれしかったよ!」と弁明。浅香は「(撮影では)ずっとゆうたろうくんと2人だったので。豊川の方とこうしてお会いすると、『ドラマの人だな』って思いました。鈴(之助)さんってこんなに大きかったんだなあと」と豊川の面々の印象を語る。豊川の社内での撮影が多かったという佐藤も「豊川のみんなはあんまり変わった感じがしなかったんですけど、今回初めてあちらのペアにお会いできて」と柘植と湊を演じた浅香とゆうたろうを示し、「『ドラマで観ていた人だ、やっとお会いできた』と思いました」と述べた。

草川は映画版の美術に言及し「オフィスでの物語は社員の僕たちも大切にしていたので、懐かしいなと思いました。美術さんのセットとか細かいところを見るのが好きなんですが、映画版ではデスク周りがドラマ版と比べてスタイリッシュになっていたというか、無駄が削ぎ落されていて素敵でした」と振り返る。鈴之助も「細部までこだわって作っていただいたので、そういうところを見るとこちらも気合いが入りますよね」と述べ、「興味ないと思うんですけど……」と前置きしながら「若干浦部のスーツがフィットするようになったんです。特に肩のあたりが。これは僕にしか分からないと思います」と衣装の変化も紹介した。

風間監督はキャストたちに向けて「(ドラマ版と)同じ空気感のままに作品に戻ってきてくださったおかげで、撮影もスムーズで楽しかったです」と感謝。続けて風間監督が「赤楚くんに久しぶりに会ったときに、少しだけ痩せていたんです。赤楚くんは安達に戻るためにお餅を食べてましたね」と明かすと、赤楚は「めちゃくちゃ食べました! 毎日体重計で計っていたら、お餅で体重が付くことに気が付いて。自分に合うんだなと思ってから、ずっとお餅を食べていました」と役作りの裏側を語った。

人の心が読めるという安達の魔法にちなみ、МCは登壇者たちに「心の声を聞いてみたい人は?」と質問。赤楚は頭を悩ませながらも「全員に聞いてみたいんですけど。楽屋でみんなで集まると絶対にしゃべるんですけど、しゃべりたくないタイミングもあるのか?と気になってます。(撮影期間中は)本当に楽しかったですか……?」と心配そうに問いかける。町田が「楽しかった、しかないでしょう! そんなに心配だったの?」と笑い飛ばし、佐藤も「ドラマ版でもそうでしたけど、男性陣は常に一緒に行動していて男子校みたいだな、楽しそうだなと思っていましたよ」と話すと、赤楚は「ご満悦でございます」と満足げな様子だった。

ゆうたろうは「圧倒的に町田さん。完璧すぎて、黒沢過ぎる」と話し、「疲れててもそんな素振りを見せないで、キャストやスタッフさんとコミュニケーションを取られているんです。僕、みんなの寝顔を撮るのにハマっていて、拓弥くんと赤楚くん、浅香さん、鈴之助さんは撮れたんです。町田さんも追いかけていたんですけど、なかなか撮れなくて、すごい人だな……と。町田さんは普段どんなことを考えているのか知りたい」と理由を語る。町田は「ぼーっとしています」と語りつつも、「考えたんですけど、結局は自分の心の声を知りたいですよね。自分が何を考えてるのかわからない」と述べ、赤楚たちを笑わせた。

最後に赤楚は「この作品はキャストもスタッフも、伝えたいことやこの作品にかける思いは、みんな同じ方向で真心込めてやってきました。何より、皆さんの愛がなければこうして映画ができることもなかったので、『皆さんありがとうございました!』と一番言いたいです。これからもよろしくお願いいたします!」とファンの声援に感謝し、イベントを締めくくった。

(c)豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会