マンガ大賞2022の大賞が、うめざわしゅん「ダーウィン事変」に決定。結果発表と授与式が本日3月28日に東京・ニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。
「ダーウィン事変」は、人間とチンパンジーの間に生まれた交雑種“ヒューマンジー”の少年・チャーリーを描く物語。彼はテロ組織・動物解放同盟(ALA)に襲撃された生物科学研究所の、メスのチンパンジーから生まれたのだった。人間の両親のもとで育てられ高校へ進学することになったチャーリーは、頭脳明晰だが“陰キャ”と揶揄される少女・ルーシーと出会う。チャーリーとルーシーが親交を深めていく一方、過激さを増したALAはチャーリーを戦争に引っ張り出そうと画策しようとする。同作は2020年6月より月刊アフタヌーン(講談社)で連載されており、単行本は3巻まで発売されている。
そのほかマンガ大賞2022には、たらちねジョン「海が走るエンドロール」、赤坂アカ原作による横槍メンゴ「【推しの子】」、和山やま「女の園の星」、松虫あられ「自転車屋さんの高橋くん」、龍幸伸「ダンダダン」、魚豊「チ。―地球の運動について―」、稲垣理一郎原作による池上遼一「トリリオンゲーム」、真造圭伍「ひらやすみ」、藤本タツキ「ルックバック」がノミネートされていた。
「マンガ大賞」は、書店員を中心としたマンガ好きの有志による選考委員が、誰かに薦めたいと思うマンガを投票で決めるもの。前年の1月1日から12月31日に出版された単行本および電子書籍の内最大巻数が8巻までの作品の中から選考員による投票が行われ、ポイント制により各順位が決定した。今年で15回目となったマンガ大賞2022には99人の選考員が参加し、一次選考時点で233タイトルが挙がっていた。なおコミックナタリーでは、授賞式の模様を追ってレポートする。
※3/28 15:17追記:2位以下の作品タイトル、受賞イラストを追加しました。
マンガ大賞2021最終結果
大賞 うめざわしゅん「ダーウィン事変」(74ポイント)
2位 藤本タツキ「ルックバック」(68ポイント)
3位 真造圭伍「ひらやすみ」(66ポイント)
4位 和山やま「女の園の星」(63ポイント)
5位 魚豊「チ。―地球の運動について―」(59ポイント)
6位 稲垣理一郎・池上遼一「トリリオンゲーム」(55ポイント)
7位 龍幸伸「ダンダダン」(53ポイント)
8位 赤坂アカ・横槍メンゴ「【推しの子】」(49ポイント)
9位 たらちねジョン「海が走るエンドロール」(45ポイント)
10位 松虫あられ「自転車屋さんの高橋くん」(32ポイント)