映画「鋼の錬金術師」完結編を山田涼介&朴ろ美がアピール、新たな予告編も解禁
荒川弘原作による実写映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」のキックオフイベントが、本日3月15日に大阪・ひらかたパークのイベントホールで開催された。イベントには実写版とアニメ版でそれぞれ主人公のエドワード・エルリックを演じる山田涼介(Hey! Say! JUMP)と朴ろ美が出席した。
キックオフイベントは、6月26日まで開催されている「鋼の錬金術師」の原画展「鋼の錬金術師展 RETURNS」内で実施。前作から続役のオファーを受けたときの心境について、山田は「実を言うと、実写映画の1作目を撮影している最中から『最後までやりたいよね』というつもりで一同が動いてきました。そして今回、いろいろなことが動き出してからはもうそのことしか考えてなくて、今はやっと観てもらえるときがきたんだなと感じています」と話す。
山田はエドを再び演じたことについて「5年の月日が経っているので演じることができるのかという不安はありましたが、いざ衣装を着て、同じチームのいる現場にきた瞬間、自然とエドにスイッチが入りました。現場の空気感とこの作品の持つ力に後押しされました」と述懐。朴は映画の撮影現場にも訪問したそうで、山田の演技について「一番重要なシーンを観させていただいて泣きました。画面の中で見ている山田さんがエドそのものですごいなと思いました」と称賛した。
また山田は実写版について「『鋼の錬金術師』がここにあるなと感じました。撮影中は原作へのリスペクトを忘れないように心がけながら、現場でずっとマンガやアニメを見ながら話し合いもして、指の角度1つをとっても細部にまでこだわったので、それが映像に映し出されていると思います。僕自身も原作が大好きですし、ファンの方もたくさんいる作品なので、時間がかかってでもみんなが納得する形までやりきるべきだなと思いました」とコメント。朴は「めちゃめちゃ楽しみですね。山田くんがエドとして1作目より成長していっているのを感じていて、そこを観るのが楽しみです!」と期待を語った。
キックオフイベントでは、「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」の新たな予告編も解禁。山田はスクリーンで上映された映像について「大変だった……」と撮影当時の苦労をこぼしながら、「でもこうなるんだという驚きもあります。撮影はほとんどずっとグリーンバックだったんですが、実際に画になったものを見るとやってよかったなと思います」と振り返る。また前作からパワーアップしたことを問われると、山田は「めちゃめちゃ筋トレしました。見た目を近づけるのももちろんそうなんですが、心も強くありたいという意思表示でもあったので、体形はすごく変えました」とカミングアウト。続けて「豪華なキャストの皆さんが揃っているのもそうですし、前回よりもよりよくするにはどうすればいいか、原作のことを考えながら、細かな演出のアイデアを監督にもいろいろご提案させていただきましたが、監督は嫌な顔ひとつせず受け止めてくれました。画力は1作目とは比べ物にならないくらいパワーアップしています」とアピールした。
山田はエドを演じ切ったことについて「エドがいろいろなものを背負って生きているというのもあるので疲れました(笑)。ただ、とても幸せだったんですよね。『鋼の錬金術師』はちゃんと人間ドラマがあって、嫌なこともうれしいことも全部みんなと共有して強くなっていく人間ドラマがあるので、エドを演じながら人としてすごく成長できましたし、エドにたくさんのことを教わりました」とコメント。完結編で新たに登場する傷の男(スカー)を演じた新田真剣佑については「すごく真面目な子でしたね。おちゃめな部分もあるんですが、真摯に取り組む姿勢だとか現場で質問してくる姿勢が、現場ではかわいくて弟っぽさがあって楽しかったです」と語った。
話題は変わり、「鋼の錬金術師展 RETURNS」について山田は「原画にしかない生っぽい感じが伝わってきて、何時間いても飽きることなく楽しめると思います」と絶賛。またジャニーズ事務所の先輩である岡田准一が“超ひらパー兄さん”として長年ひらかたパークの園長を務めていることから、山田は「ひらパー兄さんにも見てほしいですね! なんなら一緒に回りたいです!」と笑顔を見せた。
改めて「鋼の錬金術師」の魅力について問われると、山田は「人の心をどうとらえるかという人の本質を常に追い求めているところが観ていてすごく勉強になります。小さい頃は、ただ楽しいマンガだと思っていましたが、大人になって読み返してみると、こんなに深いマンガだったんだなと改めて感じます」とコメント。朴は「“生きる”という人間が抱える普遍的なテーマを、ちゃんと物語にしているところがすごいなと思います。最近スマートフォンゲームの収録をしたときも本当に力が必要だったので、きっと演じた山田くんたちも自分の芯をぶつけないとこの作品と対峙できないくらい、ものすごいエネルギーを持っていることがこの作品の持つ不思議な魅力だと思っています。ひとつのバイブルのような、全人類に触れてほしいなと思います」と熱弁する。最後に山田は「20周年ということで、1つの作品がこれだけ長いこと愛されるのはなかなかないことだと思いますし、映画のキャストとして参加できたことを改めてとても幸せに感じております。ファンの皆様に納得していただけるような仕上がりになっていると思いますので、ぜひ映画を見ていただきたいなと思います」と述べ、キックオフイベントを締めくくった。
5月20日に公開される「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」では原作でも人気のキャラクター・傷の男(スカー)を中心に物語を展開。続く6月24日公開の「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」では、原作の最終話までを映像化し、“お父様”との戦いと、エドとアル、仲間たちのその後が描かれる。
※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。
「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」
「復讐者スカー」
2022年5月20日(金)公開
「最後の錬成」
2022年6月24日(金)公開
スタッフ
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦、宮本武史
製作:映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
企画・制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスト
山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、黒島結菜、渡邊圭祐、寺田心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢、奥貫薫、高橋努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太、山田裕貴、麿赤兒、大和田伸也、舘ひろし(特別出演)、藤木直人、山本耕史、筧利夫、杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン、佐藤隆太、仲間由紀恵、新田真剣佑、内野聖陽
※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。
(c)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会