よしながふみ、芸術選奨文部科学大臣賞のメディア芸術部門で新人賞を受賞

「大奥」1巻

よしながふみが、第72回芸術選奨文部科学大臣賞のメディア芸術部門で新人賞を受賞した。

文化庁が主催する同賞は、芸術各分野において優れた業績を挙げた人、または新生面を開いた人に対して贈られるもの。贈賞理由について、「大奥」および「きのう何食べた?」に対し「時に鋭く時に優しくジェンダーロールへの問いを投げかけ、固定化した社会的価値観の変化を促す役割を果たしている」とし、「よしながふみ氏が私たちに示し続ける新しい地平を高く評価」と述べている。贈呈式は3月15日に行われる。

贈賞理由

「大奥」は江戸時代の男女の社会的役割を逆転し、時代劇をパロディ化したSF大作。令和3年2月完結した。「きのう何食べた?」は、青年誌でゲイカップルの日常をあたりまえのように描き続けてきた連載中の作品。ともに、時に鋭く時に優しくジェンダーロールへの問いを投げかけ、固定化した社会的価値観の変化を促す役割を果たしている。よしながふみ氏が私たちに示し続ける新しい地平を高く評価し、文部科学大臣新人賞を贈賞する。