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MAPPAが新スタジオを大阪市に設立、在宅ワークの浸透で拠点を分散

アニメーションスタジオのMAPPAが、“CGI(Computer Generated Imagery)”に特化した新スタジオを大阪市内に設立する。

MAPPAのCGI部は、3DCG、背景、仕上、撮影、編集、デザインの6部門で構成され、デジタルワークス全般を担当。作品ごとに監督と意見交換し、各部門のクリエイターと完成イメージを共有しながら内製できることを強みとしている。

新拠点については、近年の在宅ワークの浸透で業務に地理的な制約がなくなり、事業拡大と並行して拠点を分散しようという目論見で大阪市に決めたとのこと。設置場所は年内に決定し、開設準備を進めていくという。MAPPAの公式サイトでは採用情報を掲載中。また取締役およびCGI部部長の淡輪雄介氏と、第二制作部部長の瀬下恵介氏からコメントも到着した。

淡輪雄介氏(株式会社MAPPA 取締役・CGI部部長)コメント

関西出身の私にとって今回の大阪スタジオ設立は念願でした。当社でも多くの関西出身者が活躍しています。
CGI部は8割が在宅ワークですが、作品に真摯に向き合う企業文化が根付いているので、出社判断は個人に委ねています。
新たな拠点の設立により、今後はライフスタイルにあわせた居住エリアの選択も可能になります。
大阪スタジオは、リモート業務へ最適化が進む3DCG部門からスタートし、3dsMaxに加えて新たにBlenderを実制作へ投入します。
また、作画部・制作部も数年内に合流させて、東京と同等の制作機能を目指します。
多くの人材を登用しスケールさせるので、組織の規模が大きく成長していく過程を肌で感じられると思います。
「心を動かす」アニメ作品を関西で創造するチャンスを、MAPPAという環境を使って実現させましょう。
新卒・中途問わず、ご応募をお待ちしています。

瀬下恵介氏(株式会社MAPPA 第二制作部部長)コメント

私は大阪府にある堺市で就職するまでの22年間を過ごしました。
作りたい映像がある場所に行くには上京を選択する他無く、今までの生活を変えて東京に来ました。
昨今、感染症流行で他府県への移動が困難となったことは生活と仕事への距離感を再認識させる契機となりました。
今回の大阪スタジオ発足は学生やクリエイターの選択の幅を広げ、仕事への「壁」を無くすことを期待しています。
先ずCGI部が先行する形となりますので、数年後の制作部や演出、作画部の合流に向けて、準備を進めて参ります。
大阪スタジオは上質な仕事の追求をする場所になると思います。そこで生まれる「映像」が今から楽しみです。
私たちが作る「映像」の先に、視聴者とクリエイターの生活があることを願っています。