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「地球外少年少女」磯光雄監督が前編に手応え、「後編もアクセルを踏んでいきます」

磯光雄原作・脚本・監督によるオリジナルアニメ「地球外少年少女」後編「はじまりの物語」の初日舞台挨拶が、去る2月11日に東京・新宿ピカデリーで開催された。

初日舞台挨拶には相模登矢役の藤原夏海、七瀬・Б・心葉役の和氣あず未、那沙・ヒューストン役の伊瀬茉莉也、そして監督の磯光雄が登壇。磯監督は「こんなにご評価いただけるのは皆さんのおかげです。本当に感謝しています。エゴサが楽しくて仕方ないです(笑)。後編もアクセルを踏んでいきますので、前編の期待のままに、さらに楽しんで観ていただければと思います」と1月28日から上映された前編「地球外からの使者」の手応えを語りながら、後編への期待を煽る。

後編の演技や映像で注目してほしいポイントについて、藤原は「全部注目なんですけど(笑)、やはり6話を重点的に観ていただきたいです。私はプラネタリウムが好きなのですが、あるシーンでは、まるでプラネタリウムに行っているかのような気持ちにさせられるきれいな映像だと感じました」と映像面に言及。和氣は「音もすごくよくて、宇宙ならではの浮遊感や、緊迫感を感じました。アフレコのときに音楽を聴かせていただき、気持ちがとても乗せやすかったです」と音の面に触れ、「前編では、子供たちが協力して前に進んでいく動きを見せました。今回の後編では、そこから子供たちの決断がどうなるのかが注目ポイントです」と話す。

続く伊瀬は自身演じる那沙についてコメント。「前編では子供たちとは少し違った立ち位置だったので、どんなふうにアプローチしていこうかと悩みました。後編になるとさらに難しくなり、こんなに悩むことはなかなかないという感じで……」と苦労を語り、「磯監督からキャラクターへの思いを毎回熱く語っていただき、いろいろなアプローチを試しました。上映までは不安も大きかったのですが、前編を観た時に、このキャラクターで間違ってなかったんだと感じました。後編は物語がどんどん加速していきます。那沙も活躍するので、ぜひ楽しんでいただきたいです」と述べた。

またイベントではキャスト陣が「地球外少年少女」を一言で表現するコーナーも。和氣は「人間の夢」と回答し、「大人になると宇宙に行きたいと答える方が少なくなるように思います。小さい頃は皆、宇宙が気になっていたはずなので、それを思い起こさせてくれるような作品だと思います」と話す。藤原は「子供心をくすぐる作品」と答え、「(作中に登場するデバイス)“スマート”などの機器など、磯監督の発想が子供心をくすぐると思います。子供の頃に戻って、改めて観てみたいと思いました。素直に受け取って、素直に感じると思うので、子供たちにもぜひ観ていただきたいです」と話す。伊瀬は「プレゼント」と表現し、「磯監督から全世界の人たちへ“未来の可能性”をプレゼントしてくださったような気がします。2045年になったときに、この作品のように宇宙が身近になっているような未来が来るのではと思っています」とコメント。さらに「子供ももちろんですが、作中の子供たちが立ち向かう姿を見て、大人こそ胸に来るものがあると思うので、幅広い世代に楽しんでもらえると思います」と続けた。

最後に藤原は「前編が上映されてからあっという間の2週間でした。無事にこの日を迎えられてよかったなと思います。劇場で観て本当に良かったと思っていただける作品です。気になるところは配信でじっくりと何度も楽しんでいただけたらと思います」と挨拶。和氣は「前編が公開されて、たくさんの方に観ていただきました。劇場で観ていただいたり、配信でご覧になった方もたくさんいて、うれしく思っております。後編はさらにすごいことになっています。ぜひ楽しんでいただけたらと思います」と、伊瀬は「大きなスクリーンや、素敵な音響で、たくさんの人に観ていただきたいです。そして、感想などもぜひつぶやいていただきたいです。この作品に携わり、那沙というキャラクターに出会えて幸せです」と述べる。

磯監督は「スクリーンで観ると、スケール感があり、自分でも驚くほどの迫力を感じました。ぜひ何度でも観ていただけたらうれしいです」と話しながら、「また、劇場公開限定版Blu-ray / DVDには、絵コンテが特典で入っています。本編では観られなかったカットも入っていて、ここでしか見られません。そして3時間ほどのオーディオコメンタリーも入っています。私の他に(キャラクターデザインの)吉田健一さんや、(音響監督の)清水洋史さんも出ています。実は、6話のあたりではお酒が入っていて、言ってはいけないこともポロっと入っているかもしれません(笑)。ぜひこちらもお聞きになってください」とパッケージの魅力もしっかり伝えきった。

「地球外少年少女」は約15年ぶりとなる磯監督の新作。AIの発達により、誰もが宇宙空間に行けるようになった2045年を舞台に、子供たちの物語が展開される。後編は2月11日より2週間限定で劇場上映中だ。

オリジナルアニメ「地球外少年少女」後編

2022年2月11日(金)より新宿ピカデリーほかで2週限定劇場上映

スタッフ

原作・脚本・監督:磯光雄
キャラクターデザイン:吉田健一
メインアニメーター:井上俊之
美術監督:池田裕輔
色彩設計:田中美穂
音楽:石塚玲依
音響監督:清水洋史
制作:Production +h.
製作:地球外少年少女製作委員会

キャスト

相模登矢:藤原夏海
七瀬・Б・心葉:和氣あず未
筑波大洋:小野賢章
美笹美衣奈:赤崎千夏
種子島博士:小林由美子
那沙・ヒューストン:伊瀬茉莉也 ほか

※赤崎千夏の崎は立つ崎が正式表記。