500点以上の原画並ぶ「ガンダム THE ORIGIN展」“ラストシューティング”の感動蘇る
安彦良和の展覧会「安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」が、明日1月22日から3月21日まで埼玉・角川武蔵野ミュージアム内のEJアニメミュージアムにて開催される。その内覧会が本日1月21日に行われた。
「安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」は、連載開始から約20年を迎えた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」初の大規模展覧会。安彦の完全監修のもと、500点以上という圧倒的なボリュームの美麗な原画、イラストを通して作品の軌跡を辿ることができる。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の名シーンを詰め込んだムービーを堪能できるオープニングシアターを抜けると、物語を順を追ってエリアごとに分けた展示スペースが現れる。各エリアの入り口には、安彦からのコメントも掲示。TVアニメ「機動戦士ガンダム」にもスタッフとして参加していた安彦ならではの思いや、マンガとして新たに描く際に加えた変更とその理由、さらにTVアニメへのリスペクトなどが語られている。
アムロがガンダムに乗り込むまでを、よりドラマチックに描いた「始動編」、シャアとアムロが初対決を果たす「激闘編」を皮切りに、各エリアには繊細な筆使いを感じるアナログ作画の美麗なイラストや原画が、額縁に入れられ途切れることなく続く。単行本6巻分にわたって描かれた「過去編」のエリアは、シャアのパーソナルカラーである赤色の壁に。シャアの父であるジオン・ズム・ダイクンをはじめ家族が揃ったイラストには、ジオン・ズム・ダイクンへの安彦の思いを綴った文章が添えられた。
一層こだわり抜かれたのは、物語のラストを飾る「ひかる宇宙編 / めぐりあい宇宙編」の展示エリア。作中に登場した印象的なセリフがフキダシの形で天井から吊るされ、原画を展示する壁にも描かれた数々のセリフが目を引く。ララァの最期、アムロとシャアの激闘、“ラストシューティング”と名場面も続き、原画からは執筆時の勢いさえ感じられた。「ひかる宇宙編 / めぐりあい宇宙編」は展示エリアの中でも大きなスペースを割いており、静かに流れる名曲とともに物語の終わりまでをじっくりと堪能できる。
「THE ORIGIN」の展示の先には、仕事机から本棚まで安彦の仕事場を再現したコーナーが登場。安彦が1970年代に移り住んで以来住み続けている所沢市について、街の変化や武蔵野うどんなど、プライベートを語るインタビュー映像も視聴できる。このエリアでは安彦が監督を務める劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の初お披露目となるイラストも展示。地球連邦軍の一員になりきれるフォトスポットや、充実の物販など展示以外も楽しんでほしい。
「安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」
期間:<前期>2022年1月22日(土)~2月18日(金)、<後期>2022年2月19日(土)~3月21日(月・祝)
※毎月第1・第3・第5火曜日は休館。祝日の場合は開館し、翌日閉館。
時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで。2月18日は展示入れ替えのため15:00閉館。
会場:埼玉県 EJアニメミュージアム
(c)創通・サンライズ