妖艶な女侠客を描く、凡天太郎「猪の鹿お蝶」初の単行本化プロジェクト始動
凡天太郎「猪の鹿お蝶」の単行本化プロジェクトが始動。クラウドファンディングプラットフォーム・MOTION GALLERYにて同プロジェクトの支援者を募集している。
妖艶な女侠客・猪の鹿お蝶(いのしかおちょう)を主人公に描き、漫画OK1968年5月9日号(新星社)より全24回にわたって連載された「猪の鹿お蝶」。1969年に「不良番長 猪の鹿お蝶」、1973年に「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」として映画化され、中でも「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」はクエンティン・タランティーノ監督が「キル・ビル」の中でオマージュしたことでも知られている。海外では「SEX&FURY」のタイトルで一部エピソードが単行本化されたが、国内では販売期間の短い雑誌版総集編が2冊刊行されたのみだった。
クラウドファンディングの目標金額は62万円。単行本はクラウドファンディングのリターンとして、支援者の人数分のみ制作される。なお表紙は1973年頃の劇画単行本をイメージしたデザインに。本文の用紙も、当時の単行本を検証したうえで厚みや質感の近いものが採用された。また支援金額によってリターンには、全話PDFデータのダウンロードコード付きしおりと、巻末に名前またはハンドルネームを掲載してもらえる権利も用意。プロジェクトの期間は2022年1月31日まで。目標達成すると、2月末に単行本が発送される。