青野春秋「スラップスティック」の連載が、本日11月26日にマンガワンで2年半ぶりに再開された。
体調不良のため長期休養していた青野。「スラップスティック」は実話に基づいて描かれる青野の自伝マンガで、マンガワンでは本日新作エピソードが公開された。以降も毎週金曜日に更新されていく。連載再開にあたり青野からはコメントが到着。「根気強く待っていてくださった読者の皆様にも、これから読んでみるかという読者の方々にも『まだまだ、もう一踏ん張りやってみるか』なんて思ってもらえるようなマンガになれたなら嬉しいなと、勝手ながら考えに考えて今後も描いていくつもりです」と読者へのメッセージが綴られた。
マンガワンでは連載再開を記念し、「スラップスティック」のこれまでのエピソード全44話を12月3日まで無料で読めるキャンペーンを実施中。なお2013年に日本でも映画化された青野のデビュー作「俺はまだ本気出してないだけ」は、韓国でドラマ化でのリメイクが決定している。
青野春秋コメント
読者の皆様へ
大変長らくお待たせいたしました。
もともと病弱で、加齢とともにあらゆる病気と向き合いながらごまかしごまかし生きてまいりましたが、さすがに今回ばかりは「もうダメかもしれない」と覚悟する状況まで追い込まれました。
それでも、お医者さんの多大な協力や「待ってますよ」と言ってくれた読者さんたち、そして編集者の方々のお力添えを賜り諦めることなく闘病生活を乗り越えることが出来ました。
本当にありがとうございました。
あらためて振り返ると、自分の生い立ちを元に「スラップスティック」というマンガを描くにあたって一番意識してきたことは「僕は別に大変な人生を送ってきたわけではない」と言うことです。
誰しも何かしら経験し各々の喜びや悲しみを抱えながら生きているものだと思っているからです。
また、休載中に世界的パンデミックが訪れ、皆様の生活や気持ちにも大きな負担になったのではないかと感じますし、人生ががらりと変わってしまった方々もいるかと思います。
連載再開に向けてずっとそんなことばかり考えていました。
根気強く待っていてくださった読者の皆様にも、これから読んでみるかという読者の方々にも「まだまだ、もう一踏ん張りやってみるか」なんて思ってもらえるようなマンガになれたなら嬉しいなと、勝手ながら考えに考えて今後も描いていくつもりです。
長々と御託を並べてしまいましたが、またマンガを楽しんでいただけたら何よりも嬉しいです。
あらためまして、どうぞよろしくお願い致します。
2021年11月 青野春秋
