アヌシー映画祭のコンペに「ジョゼ虎」「えんとつ町のプペル」「鹿の王」が選出

「ジョゼと虎と魚たち」ビジュアル (c)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」「映画 えんとつ町のプペル」「鹿の王 ユナと約束の旅」が、「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編コンペティションに選出された。

カンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立して始まった「アヌシー国際アニメーション映画祭」は、カナダの「オタワ国際アニメーション映画祭」、クロアチアの「ザグレブ国際アニメーション映画祭」、日本の「広島国際アニメーションフェスティバル」とともに“世界4大アニメーション映画祭”として知られるフランスの映画祭。フランス現地時間6月14日から19日に開催される今年の映画祭では、長編コンペティションに選出された10本のうち3本に日本映画が選ばれた。

「ジョゼと虎と魚たち」は田辺聖子の同名短編小説を原作とした物語。制作をボンズが、監督をアニメ「ノラガミ」などで知られるタムラコータローが手がけ、2020年12月に公開された。なお、同作は映画祭のオープニング作品にも選ばれている。今回の知らせを受けたタムラコータロー監督は「“外の世界へのあこがれ”、ジョゼが抱くこの想いは、今や世界共通のものになったように思います。本作が歴史ある映画祭のオープニングを飾ることが出来、大変光栄です」と喜びのコメントを寄せた。

同じく2020年12月に公開された「映画 えんとつ町のプペル」は、西野亮廣(キングコング)がプロデューサーを務め、33名のクリエイターによる分業体制によって制作された同名の絵本が原作。STUDIO4°Cが制作を担当し、監督を廣田裕介が務めた。廣田監督はこの映画祭が憧れの場であったことを伝え「先の見えないこのようなときだからこそ、世界中の方に見ていただき、感じて、楽しんでいただけることが重要だと思います。現地に足を運べないのは残念ではありますが、これからのアニメーションの発展とともに、映画祭の成功をお祈りしています」とコメントした。

9月10日に公開される「鹿の王 ユナと約束の旅」は、上橋菜穂子の小説「鹿の王」を原作に、死に至る謎の病から生き延びた孤独な戦士・ヴァンと、謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサルを描くファンタジー。Production I.Gがアニメーション制作を手がけ、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などで作画監督を務めた安藤雅司と、宮崎駿の監督助手の経験もある宮地昌幸が共同で監督を務めている。

タムラコータロー(「ジョゼと虎と魚たち」監督)コメント

“外の世界へのあこがれ”、ジョゼが抱くこの想いは、今や世界共通のものになったように思います。本作が歴史ある映画祭のオープニングを飾ることが出来、大変光栄です。作品を大きなステージへ上げてくださった方々へ感謝するとともに、映画祭の成功を心よりお祈り申し上げます。

廣田裕介(「映画 えんとつ町のプペル」監督)コメント

アヌシー国際アニメーション映画祭は、 アニメーションに携わる者にとってはまさに憧れの場であります。
そのような大変な歴史ある大きな映画祭で、この作品を選出いただき、とても光栄に思います。
スタッフ、キャストの皆様、応援してくださっている皆様にも、この場を借りてあらためて感謝いたします。
先の見えないこのようなときだからこそ、世界中の方に見ていただき、感じて、楽しんでいただけることが重要だと思います。
現地に足を運べないのは残念ではありますが、これからのアニメーションの発展とともに、映画祭の成功をお祈りしています。

西野亮廣(「映画 えんとつ町のプペル」製作総指揮・原作・脚本)コメント

朝から晩まで黒い煙に覆われている「えんとつ町」で、 それでも星を探している挑戦者達の物語が、このタイミングで世界から選ばれました。
きっと、この作品は「役目」を与えられたのだと思います。
これからもエンターテイメントを通じて、明るい話題と希望とエールを届けていきたいと思います。