「あさきゆめみし」大和和紀が月報手がける、角田光代の新訳「源氏物語」上巻

「源氏物語」上巻と、大和和紀による月報。

角田光代による書籍「源氏物語」上巻が、本日9月11日に河出書房新社より発売された。月報は「あさきゆめみし」の大和和紀が担当している。

作家で詩人の池澤夏樹が編集を手がけ、古典から現代文学までを扱う「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」シリーズより刊行される同書。「源氏物語」の1帖「桐壺」から21帖「少女」まで、光源氏の誕生から若き日までが角田によって新たにわかりやすく現代語に訳された。大和による月報には、「実は『あさきゆめみし』を描き終えて、私は燃え尽きました。一年くらい。ちょっと冷まさないとだめだと思いました。それくらいのめりこんで描けたし、苦しいけど楽しかったです。だから角田さんにも気をつけて、と言いたいですね」という一文も。大和とともに、かつて「源氏物語」の現代語訳を手がけた瀬戸内寂聴も月報を執筆した。なお初回版には「源氏かおり袋付き 特製しおり」が特典として封入される。

また刊行を記念して9月19日に東京・新宿の紀伊國屋ホール、10月6日に大阪・中之島会館では角田と池澤によるトークイベントを開催。東京会場のチケットはまだ販売中なので、参加希望者は紀伊國屋書店新宿本店5階のキノチケットカウンター、またはキノチケオンラインから申し込もう。