「東京BABYLON」蒼井翔太「色気と艶のあるお声がピッタリ」と梅原裕一郎を絶賛

TVアニメ「東京BABYLON 2021」の制作発表会の様子。左から桜塚星史郎役の梅原裕一郎、皇昴流役の蒼井翔太。photographer:江藤 はんな(SHERPA+)

CLAMP原作によるTVアニメ「東京BABYLON 2021」の制作発表会が去る11月19日に開催され、皇昴流(すめらぎすばる)役の蒼井翔太、桜塚星史郎(さくらづかせいしろう)役の梅原裕一郎が登壇した。

「東京BABYLON」は、サウスおよび月刊ウィングス(ともに新書館)にて1990年から1993年にかけて連載された作品。東京を舞台に、陰陽師としてさまざまな霊的事件を解決していく主人公・皇昴流と双子の姉・北都、獣医師である桜塚星史郎の活躍が描かれる。単行本全7巻、文庫版全5巻が新書館から、愛蔵版全3巻がKADOKAWAから刊行されており、2021年4月より放送開始される「東京BABYLON 2021」では、2021年の東京を舞台にした物語が展開される。

この日の制作発表会は、昴流役の蒼井、星史郎役の梅原、そして昴流の姉・北都役の水樹奈々のキャスト発表からスタート。会見場に姿を現した蒼井と梅原は「なんか緊張しますね……」「裏でも『緊張する!』って話してました(笑)」と少々緊張した面持ちだ。蒼井は自身が演じることになった昴流について「昴流という人物には、とても繊細な演技が求められると思います。霊的な事件を解決していくカッコいい部分はカッコよく、同時に昴流自身の等身大のかわいらしさ、優しさも表現しなければいけないので」とコメント。また「優しすぎる人は自分が傷付いてしまったり、時には人を傷つけてしまったりしますよね。昴流の優しいがゆえの危うさや儚さや繊細な部分と、等身大のかわいさ、カッコよさをメリハリをつけて演じられるように」と昴流を演じるうえでの自身の気持ちを述べた。

そんな昴流役の蒼井について、梅原が「昴流は繊細で、常にまわりのことを気にかけている人間。その姿は蒼井さんとも被る部分がありますね。優しい部分もあれば、霊を払うときには男らしい部分もあり、蒼井さんもそんなふうにいろんな面を持っているイメージがあります。普段は穏やかで、ビシッと決めるときは決める。実際にアフレコをしてみて本当にぴったりで」と絶賛すると、蒼井は恥ずかしそうに「ありがとうございます……」とつぶやく。一方、自身が演じる星史郎というキャラクターについて、梅原は「謎の多い人物ですよね。原作ファンの方はもちろん知っていると思いますが、最初の頃は頼れるお兄さん的ポジション。そこも含めて、ミステリアスさを感じていただければと思って演じています」とコメントした。

そして昴流の姉・北都については「非常に大人というか、“姉御”という言葉が似合いますね」と梅原が話すと、蒼井も「ただのかわいい女の子じゃないですよね」と続ける。さらに北都を演じる水樹については、レーベルメイトとしても仲良くしているという蒼井が「僕個人としても『東京のお姉ちゃん』って勝手に思っていまして(笑)。双子の姉弟という役柄で共演できるのはとてもうれしいです」と素直な思いを語った。

10月26日にアニメ化が発表された際に、大きな反響があったという同作。その反応を知ったときの心境について問われると、梅原は「オーディションを受けさせていただいたときから、偉大な作品であることは知っていましたが、ここまでの反響があるとは思っていませんでした」と驚いたことを明かし「原作ファンの方々の期待値が高まっている中、僕に星史郎役が務まるのかと不安になった部分もありましたが、新しい『東京BABYLON』をお届けできればと」と心境を吐露する。すると蒼井は「不安っておっしゃってますけど、梅原さんの持ち味である色気と艶のあるお声が、星史郎さんのミステリアスな部分にピッタリです。ぜひ皆さんに早く見ていただきたいです」と自信をのぞかせた。

さらにこの日の会見では、放送開始時期、キービジュアル、第2弾PV、メインスタッフ、主題歌アーティストなども発表に。オープニングテーマを担当する蒼井は「作品の世界観を詰め込んだ、スピード感のある東京の姿を表現したカッコいい楽曲に仕上がってます。アニメ本編と一緒に『東京BABYLON』を盛り上げられれば」と述べる。またエンディングテーマも担当する水樹からのメッセージ動画が到着した。「私は(『東京BABYLON』の)ドンズバ世代。まさか北都ちゃんを演じることができるなんて幸せです。重い話も多いですが、座長が翔太くんですからいい雰囲気で収録してます」と笑顔を見せる水樹。エンディングテーマについては「和の要素が入ったカッコいい楽曲に仕上がっております。物語にリンクする歌詞にも注目していただきたいです」とアピールした。

最後の挨拶で、梅原は「楽しみにしてくださってる方々の期待に負けないように、精一杯星史郎を演じさせていただいています。PVを見ておわかりかと思いますが、映像もキレイで音響も素晴らしく、またお話も今を生きる人に向けて作られてます。身につまされる部分や考えさせられる部分があると思いますが、令和という時代に放送する意味を感じ取っていただけるのではないかと思います」とコメント。そして蒼井が「1話1話に大きなテーマがあり、重い話もたくさんありますが、昴流、北都、星史郎さんの日常的な部分もバランスよく描かれています。2021年を飾る作品になることは間違いないと思いますので、ぜひ皆さん一緒に盛り上げていきましょう」と語り、会見を締めくくった。

TVアニメ「東京BABYLON 2021」

2021年4月放送

スタッフ

原作:CLAMP「東京BABYLON」
監督:鈴木信吾、工藤進
シリーズ構成:熊谷純
キャラクターデザイン:古田誠
総作画監督:古田誠、谷圭司
メインアニメーター:内田孝行、大久保宏
メカ・プロップデザイン:大久保宏
編集:渡邉千波
音響監督:郷文裕貴
音楽:朝倉紀行
音楽制作:キングレコード
オープニングテーマ:蒼井翔太
エンディングテーマ:水樹奈々
アニメーション制作:GoHands

キャスト

皇昴流:蒼井翔太
皇北都:水樹奈々
桜塚星史郎:梅原裕一郎

(c)CLAMP・ST/TOKYO BABYLON 2021 PROJECT