舞台「おお振り」“ダブルヘッダー公演”開幕、大橋典之「信頼度が変わってきました」

「ダブルヘッダー特別公演『おおきく振りかぶって』/『おおきく振りかぶって 秋の大会編』」ゲネプロの様子。

ひぐちアサ原作による舞台「ダブルヘッダー特別公演『おおきく振りかぶって』/『おおきく振りかぶって 秋の大会編』」のゲネプロおよび囲み取材が、本日2月14日に東京・サンシャイン劇場で行われた。

本公演は、初演作「おおきく振りかぶって」の再演と、新作舞台「おおきく振りかぶって 秋の大会編」を同時上演するもの。囲み取材には三橋廉役の西銘駿、阿部隆也役の大橋典之、榛名元希役の神永圭佑、秋丸恭平役の佐伯亮、脚本と演出を担当する成井豊、劇中曲「ドラマチック」「いまは僕の目を見て」を手掛けたBase Ball Bearが登壇した。

初演から主人公・三橋を演じてきた西銘は、カンパニーの雰囲気について「最初にお会いしたときはぎこちないところもありましたが、稽古を重ねるうちにみんな高校生っぽくなってきて(笑)。笑いの耐えない稽古場でした」と語る。一方、阿部役の大橋は、三橋との関係の変化について「お互いの信頼度が変わってきましたね。初演のときは阿部が引っ張っていく感じだったんですけど、夏の大会では三橋と手を組む大切さに気付き、3作目では手を取り合った上での試合を進められるように。最初は足し算だったものが掛け算になっていくような感じ」と振り返った。

舞台の見どころについて問われた佐伯は「三橋の成長に感情移入できるところかな。三橋が西浦の仲間に出会って、仲間の存在を感じて強くたくましくなっていく姿はとても見応えがあるなと思います」とコメント。さらにオープニングとエンディングで披露するダンスを「高校ごとによさが出ているので、ぜひ見ていただきたい」とアピールする。野球経験者だという神永は「僕は右投げ右打ちのキャッチャーだったんですが、今回、僕が演じる榛名は左投げ左打ちのピッチャーと正反対の役(笑)。特に左投げは経験したことがなかったので苦労しました」と明かした。

本公演は2作分を上演するということもあり、7週間をかけて稽古に挑んだという役者陣。成井は同時に進んでいた稽古に役者陣が苦戦していたと話し、「1本目の稽古をしてだいたい芝居が固まって、2本目の稽古をした後に1本目に戻ると忘れてるんですよ(笑)。さすがに最後の2週間ぐらいには固まってきて忘れることはなかったですけど、最初のうちは思い出すのが稽古みたいな感じでした」と苦笑いを浮かべた。

本作の劇中曲「ドラマチック」は、Base Ball Bearが2007年5月にリリースしたシングルの表題曲で、同年放送の「おおきく振りかぶって」テレビアニメ版の第1期の主題歌として使用されていた楽曲。「ドラマチック」の制作時のエピソードについて問われた小出祐介(Vo, G)は、「うちのバンドがデビューしてから2年目くらいのときの楽曲で、1カ月くらいかけてみっちり制作しました。僕らにとってもたくさんの方に仲良くしていただくきっかけになった楽曲ですので、今でもすごく大事にしている曲です」と振り返る。

さらに関根史織(B, Cho)は「いまは僕の目を見て」について、「まさか舞台でも使ってもらえるとは思ってなかったので驚きました。しかもいいシーンで使っていただいて。新鮮でうれしかったです」と笑みを浮かべる。また、高校時代には応援団として甲子園に行ったことがあるという堀之内大介(Dr, Cho)は、「高校1年生のときに通っていた高校の野球部が甲子園の決勝まで行きまして。だから『おおきく振りかぶって』は、僕の高校時代の思い出と被って、ドンピシャでグサっとくる。青春を思い出します」と述べた。舞台「おおきく振りかぶって」は本日2月14日から24日まで上演される。

「ダブルヘッダー特別公演『おおきく振りかぶって』/『おおきく振りかぶって 秋の大会編』」

日程:2020年2月14日(金)~2月24日(月)
会場:東京都 サンシャイン劇場

スタッフ

原作:ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」 (講談社「アフタヌーン」連載)
脚本・演出:成井豊

キャスト

西浦高校

三橋廉:西銘駿
阿部隆也:大橋典之
百枝まりあ:渡邊安理
花井梓:白又敦
田島悠一郎:大野紘幸
泉孝介:安川純平
栄口勇人:竹鼻優太
沖一利:中村嘉惟人
水谷文貴:湯本健一
巣山尚治:齋藤健心
西広辰太郎:亀井賢治
篠岡千代:澤田美紀
志賀剛司:筒井俊作

武蔵野第一高校
榛名元希:神永圭佑
秋丸恭平:佐伯亮
加具山直人:島野知也

桐青高校

高瀬準太:越智友己
河合和己:永岡卓也
島崎慎吾:松本祐一

三星学園

叶修悟:西川俊介
織田裕行:鶏冠井孝介
畠篤史:吉田英成

(c)ひぐちアサ・講談社/舞台「おおきく振りかぶって 2020」製作委員会