閉鎖病棟のリアルな風景をバイト視点で描く「精神病棟ゆるふわ観察日記」発売
杉山なおの単行本「このマンガがすごい! comics 精神病棟ゆるふわ観察日記」が、本日7月20日に宝島社から発売された。
同作は、精神科病院でアルバイトをする著者の体験をもとに、外部からはうかがい知れない急性期病棟の風景を見せるエッセイ風作品。とある患者はギャル風の外見で明るく話しやすいが覚醒剤中毒で、窃盗癖や反社会的パーソナリティ障害を抱えており、彼氏が500人いることなどをあっけらかんと話す。そのほかにも、食事も摂れないほどの鬱病だったが好きなモデルの結婚報道をきっかけに状態が改善された女性や、普段はおだやかなのに急に態度が豹変し暴言を吐き出す男性など、作中にはさまざまな病状の患者が登場。入院する人々の抱える事情や症状に合わせた接し方を、仕事を通して患者と関わる作者の視点から描いている。