アニメ「入間くん」は「原作に忠実に」と制作陣、村瀬歩&木村良平の掛け合いも注目

TVアニメ「魔入りました!入間くん」会見の様子。左から鈴木入間役の村瀬歩、アスモデウス・アリス役の木村良平。

西修原作によるTVアニメ「魔入りました!入間くん」の試写会が本日9月26日に行われ、会見に鈴木入間役の村瀬歩、アスモデウス・アリス役の木村良平役、NHK編成局の吉國勲チーフプロデューサー、BNピクチャーズの關山晃弘プロデューサーが登壇した。

10月5日よりNHK Eテレで放送される「魔入りました!入間くん」は、頼まれると断れないお人好しの少年・鈴木入間が、魔界の大悪魔・サリバンに孫として迎えられたことから始まる学園ファンタジー。会見で吉國チーフプロデューサーは、「入間くんというキャラクターが主人公としてとても新鮮。強い意思や大きな力で活躍するのではなく、ひたすら優しくお人よしで、そのことが力となって魔界で活躍していく点に、現代の子供の感じがとてもうまく反映されている」とアニメ化を希望した理由を語った。

制作について關山プロデューサーは「原作に忠実に映像化したいという気持ちは、僕にも監督にもありました」と言い、「人間界とは違う魔界らしさや、原作の個性的なキャラクターたちをどうやったら表現できるか、西先生からもコメントをいただきながら、監督や脚本の方と模索しました」とこだわりを語る。西の関わり方について聞かれると、「シナリオや絵コンテに『こうしてほしい』だけじゃなく、森脇(真琴)監督のアイデアに『これすごく面白いです』『かわいいです』などのコメントも密にいただけて。監督も現場もやりやすかったと思いますし、今も現場的にはテンション高く作業ができているので、勢いのあるいい映像になるんじゃないかと思います」と自信を見せた。

1話で流されるように大悪魔・サリバンの孫になってしまう主人公の入間。村瀬は「異様な状況なんですけど、視聴者の方が一緒に悪魔の世界に入っていける、共感できるキャラクター」と評し、またサリバンについては「おじいちゃんは『悪魔って怖いんだな』って思わせるところもありつつ、2頭身の姿はコロコロしてかわいらしい。一押しキャラです」と魅力を語った。一方木村演じるアスモデウスは、学園で入間と最初に深く関わることになるエリート悪魔。木村は「入間を振り回す役でもありながら、ツッコミに回ることもある。説明役でもあるし、役割がすごく多い」と説明し、「コメディなのでノリやテンポ感を意識して芝居をしていたんですが、1話を観たらいいテンポ感が出ていて、これは楽しんで観ていただけるぞ、と感じました」と仕上がりに太鼓判を押した。さらに今後の注目ポイントとして朝井彩加演じるクララに触れ、「3人の関係性を見て初めて『入間くん』を知っていただけるのかなと。クララは現場でもすごくうるさいんですが(笑)、面白いキャラなので、2・3話までは絶対観ていただきたいです」とアピールした。

アフレコ現場では「見知った方が多いので、いろんな話をして盛り上がってます」と村瀬。木村は「いじり・いじられの関係性がはっきりしているので、本編に負けないくらい、ボケ・ツッコミの応酬が繰り広げられて、それを見てあゆ(村瀬)がニコニコしてる(笑)」と明かす。本作では2人の掛け合いも展開されるが、村瀬は「自分が引っ張らなきゃいけないところは『失礼します』って、(木村の)胸を借りる気持ちで、楽しくやらせていただいています」と先輩へのリスペクトを語り、木村は「コメディは互いの空気を感じてテンション感を合わせたり、敢えてずらしたりっていう読み合いが大事で。それを一番やりあうキャラなので、安心してできる役者と一緒にできて幸せです」と互いの信頼関係を覗かせた。

TVアニメ「魔入りました!入間くん」

NHK Eテレ:2019年10月5日(土)より毎週土曜日17:35~

スタッフ

原作:西修
監督:森脇真琴
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:佐野聡彦
音楽:本間昭光
アニメーション制作:BNピクチャーズ
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK

キャスト

鈴木入間:村瀬歩
アスモデウス・アリス:木村良平
ウァラク・クララ:朝井彩加
アザゼル・アメリ:早見沙織
ナベリウス・カルエゴ:小野大輔
サブノック・サブロ:佐藤拓也
サリバン:黒田崇矢
オペラ:斎賀みつき
くろむ:東山奈央
アンドロ・M・ジャズ:柿原徹也
シャックス・リード:山谷祥生
イクス・エリザベッタ:本渡楓
カイム・カムイ:梶原岳人
アガレス・ピケロ:吉永拓斗
ガープ・ゴエモン:大河元気
アロケル・シュナイダー:土岐隼一
エイコ:浅見春那
ナレーション:郷田ほづみ