親から存在を否定された少女が事件に巻き込まれる、高階良子の新作サスペンス

「眠れる荊棘の…」

高階良子の単行本「眠れる荊棘(いばら)の…」が、本日7月16日に発売された。

本作の主人公である香穂は、普通の家に生まれ、家族からも愛されていると思っていた。しかし実は病弱な姉のドナーとなるためだけに生まれたこと、さらにドナーとしての適性がないことがわかってしまった。母から「おまえなんかもういらない」と言われ絶望した香穂は、ある池のほとりで霊体の湧と出会う。彼は自分のことはわからないが、なぜか香穂のことを探していたと言い、さらに湧の異母姉である沙織も現れ、香穂は大きな事件に巻き込まれていく。本作は月刊ミステリーボニータ(秋田書店)に連載された。なお高階の最新作は、10月5日発売の同誌11月号に掲載予定。