花澤香菜、梶裕貴出演「サンタ・カンパニー」12月公開、糸曽賢志監督の劇場アニメ

「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」キービジュアル

糸曽賢志監督による初の劇場アニメ作品「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」「コルボッコロ」が、12月に全国公開される。

これは日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し展開されるもの。「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」は糸曽監督が企画するオリジナル作品で、2014年には糸曽自ら出資し、クラウドファンディングを用いながら短編アニメが制作された。今回はその物語を広げ、多数の新規シーンとともに公開される。サンタクロースの手伝いをする主人公・ノエル役は花澤香菜、ノエルに思いを寄せる少年・ベル役は梶裕貴が担当。またトーマス役は釘宮理恵、ミント役は戸松遥、ペドロ役は櫻井孝宏、ニコラ部長役は近藤雄介が務める。

同時上映される「コルボッコロ」は、さまざまな文明や宗教が混在する世界を舞台に、不思議な力を持つ巫女の血を継承する14歳の少女・鈴が、自然の精霊・コルボッコロと出会う“SFエコファンタジー”。2007年に制作され、カンヌ国際映画祭で紹介上映されたほか、東京アニメアワードを受賞した。今回は劇場上映に伴い、作品を全面的にリニューアル。「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」とのつながりも明らかとなるよう、シナリオも改変される。

本日6月10日に東京・フィンランド大使館で行われた「『サンタ・カンパニー』&『コルボッコロ』劇場版制作プロジェクト発表会」には、糸曽監督のほかフィンランド大使であるペッカ・オルパナ氏らが登壇。松澤千晶アナウンサーがサンタ服姿で司会を務めた。ペッカ・オルパナ大使は「今朝、サンタクロースから『今日は来れなくて残念だ』と電話がありました」と冗談交じりに挨拶し、糸曽監督がデザインを手がけたフィンランド大使館のキャラクター・フィンたんや、外交関係樹立100周年を迎えるフィンランドと日本の関係について説明。糸曽はスタジオジブリの演出家候補生として宮崎駿に師事した経験を語ったあと、両作品の紹介をはじめ、製作委員会方式ではなく著作権を100パーセント自社で持つことで、作品を教育にも活用していきたいという展望を語った。

なお劇場公開に向け、6月20日からSony Bank GATEでは投資型クラウドファンディングを実施。8月頃から国内ではMakuake、海外ではKickstarterで購入型クラウドファンディングが展開される。

劇場アニメ「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」

2019年12月全国公開(同時上映「コルボッコロ」)

スタッフ

原作・脚本・監督:糸曽賢志
キャラクターデザイン:左
制作スタジオ:旭プロダクション
企画・プロデュース:スターリーキューブ
著作:KENJI STUDIO

キャスト

ノエル:花澤香菜
ベル:梶裕貴
トーマス:釘宮理恵
ミント:戸松遥
ペドロ:櫻井孝宏
ニコラ部長:近藤雄介