映画「ドラゴンボール超」島田敏が渾身の叫び、野沢雅子との初生アフレコにファン歓喜

映画「ドラゴンボール超 ブロリー」のBlu-ray / DVD発売記念イベントの様子。左から孫悟空の着ぐるみ、野沢雅子、島田敏、ブロリーの着ぐるみ。

鳥山明原作による映画「ドラゴンボール超 ブロリー」のBlu-ray / DVD発売記念イベントが、本日6月8日に東京・浅草の花劇場にて開催され、孫悟空役の野沢雅子、ブロリー役の島田敏、林田師博プロデューサーが登壇した。

全世界興収130億円を超え、映画「ドラゴンボール」シリーズ史上最高興収記録を樹立した本作。6月5日にリリースされたBlu-ray / DVDも好評を博していることがMCから伝えられると野沢は「オラうれしいぞ!」と悟空の声色で喜び、観客から歓声を浴びる。日本のみならず全世界90の国と地域でスクリーンにかけられてきた本作、林田プロデューサーは「日本国内の興収は約40億。その倍ぐらい(の興収)を海外で記録している。日本のアニメだけじゃなく、実写を含めてもこんな作品はまずない」と、異例のヒットであることを説明し観客を驚かせた。

それを受けヒットの理由を聞かれた野沢は「理由はないんじゃないですか?面白いからでしょ!」と力強く断言。島田は「スーパーサイヤ人のこれでもか、これでもか、というバトルシーンが一番受けているのかな」と分析する。野沢も「私セリフ言っていた?」とアフレコ現場で島田に聞いたことを明かし、「それくらいに戦いだけで終わったんじゃないかって」と、息つく暇もないバトルシーンの多さに言及した。

また世界を巻き込んだヒットにつながった要因を林田プロデューサーは、アメリカ、ブラジルで開催されたポップカルチャーを扱ったイベント「コミコン」への初参加が大きかったと語る。林田プロデューサーは「皆さんが想像するよりも波及効果が抜群にすごかった。イベントが終わったと同時にネットで世界各国に情報が発信されるので、伝わり方が半端なかったです」とその影響力の大きさを興奮した様子で伝えた。

トークの合間には「ニューヨーク・コミコン」に参加した野沢らの映像が流される場面も。現地のファンと一緒にかめはめ波のポーズを決めるなど、アメリカでの野沢と「ドラゴンボール」の人気が垣間見られる映像を、観客も食い入るように鑑賞していた。「ニューヨーク・コミコン」では、マイケル・ジャクソン、レディー・ガガなど世界的スターがコンサートを行ってきたマディソン・スクエア・ガーデンでトークショーを実施したそうで、野沢は「(ファンが)来てくれるのかとっても心配だったんですけど、幕が開いた途端に『うわぁー』って。うれしいですよね。最高に幸せです」と、約5600人の歓声に迎えられたことを振り返り笑顔を見せていた。

林田プロデューサーは、本作でデザインなどが一新されたブロリーに合わせた若い声の演技ができていたかと、島田から相談を受けていたことを明かす。さらに島田に「プロデューサーの目から見て、もしダメだと思うなら全部やり直すから」と話されたというエピソードを伝え、「こんなに真摯に仕事に向き合っている人はなかなかいない。謙虚であり、真摯。この二言で島田さんを言い表せる」と島田の姿勢に対して賛辞を送った。

島田はブロリーを演じる際に気をつけていることとして「ピュアな部分と、スーパーサイヤ人として、絶対に負けないんだっていう強い気持ち」を挙げる。そして本作の見どころを聞かれた野沢は「全部ですよ!(東映の)三角マークからですから、見どころは(笑)」と話し観客を笑わせた。

またこの日は野沢、島田による生アフレコも実施。林田プロデューサーからも「バトルシーンだと別々に収録することも多いので、お二方が揃うのは我々にとってもそう多くない」と大変貴重な機会であることが伝えられる。バトルシーン満載のPVに合わせて行われたアフレコでは、真剣な表情を見せる野沢や、渾身の叫びを披露する島田を、観客も息を飲んで見守った。アフレコを終えこの日一番の拍手が起こる中、野沢は「普段はメガネをかけているんですけど、忘れてきちゃって。必死でした(笑)」とアフレコの真剣な様子とは打って変わり、茶目っ気たっぷりに笑いを誘う。島田は「久しぶりのブロリーだったので、終わったとき『ふわぁー』っと疲れました(笑)」と、叫び声の多いブロリーの苦労を話した。

最後には観客向けの動画撮影の時間も設けられ、野沢と着ぐるみの悟空、肉襦袢を着てブロリーのアイマスクをつけた島田とブロリーの着ぐるみが登場し、ファンに向けてポーズを決める。野沢も「延長しましょうか?」と言うほど興奮冷めやらぬイベントは、本作のエンディングに登場するチライと悟空のやりとり「あんた名前は?」「孫悟空、それとカカロット」を再現した観客と野沢のコールアンドレスポンスによって幕を閉じた。

(c)バードスタジオ/集英社 (c)「2018 ドラゴンボール超」製作委員会